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【都道府県全中・男子団体戦】試合を重ねるにつれて勢いに乗った北海道が頂点へ駆け上がる

圧倒的な攻撃力で北海道チームを牽引した堀拓仁

 各都道府県の選抜チームによって争われる「第34回都道府県対抗全日本中学生大会」は、最終日となる3月28日に男子団体戦と女子個人戦が実施された。県営サンアリーナと三重交通Gスポーツの杜伊勢体育館で行われた男子団体戦では、相次ぐ強豪との激戦を勝ち抜き勢いに乗った北海道が、あざやかに頂点へ駆け上がった。

 初戦(2回戦)で宮城県を②-0で退け好スタートを切った北海道は、続く3回戦で新潟県、準々決勝では埼玉県と、実力チームをいずれも3番勝負で撃破してベスト4へ勝ち進む。準決勝では東京都との死闘を制した愛知県を相手に、思い切りのいい攻撃的テニスで序盤から優勢に試合を展開し、②-0と快勝。これでさらに勢いに乗ると、決勝でも前評判通りの強さで勝ち上がった大阪府に真っ向勝負で堂々と打ち勝ち、力強くタイトルをつかみ取った。

 優勝候補の強豪を次々に撃破し、見事に春の頂点に立った北海道。男子団体戦の優勝は平成12年度の第12回大会以来、22大会ぶり2回目の快挙で、鮮烈なインパクトを全国に向けて発信した。チームを率いた藤井大地監督は、「1月の合宿で発足して以降、いろんなことを乗り越えてここまで飛躍的に成長してきました。すごい選手たちです」と笑顔で奮闘をたたえた。

 このほか準優勝の大阪府や3位の兵庫県と愛知県、準々決勝で敗れた京都府、群馬県、東京都など、多くのチームが印象的な戦いぶりを見せた今回の都道府県全中。コロナ禍を乗り越え4年ぶりに開催された大会は、こうした場が中学生を大きく成長させることをあらためて実感する機会となった。ここで得たかけがえのない経験を糧に、各選手が夏の全中に向けさらに羽ばたいていくことを願いたい。

男子団体優勝 北海道

男子団体準優勝 大阪府

取材・文◎直江光信 写真◎井出秀人
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