絶賛発売中! 「理論」と「愛」が詰まった指導書。『安藤英明先生の「考えるソフトテニス」』
安藤英明先生の「考えるソフトテニス」◎1980円(税込)、A4判並製、176頁
ソフトテニス部の外部コーチとして、団体・個人合わせて中学校・高校で4回、北海道小学校選抜の監督として12回の全国優勝に導いた安藤英明先生。その指導メソッドが一冊の本になった。年々減少する部員数、半年にわたる冬季間の体育館1コートだけでの練習。必ずしも恵まれた練習環境ではなかったからこそ生まれた「短期間で勝てるチームを作る」考え方が凝縮されている。
全国の子どもたちの先生であり、指導者の先生でもある、著者の安藤英明さん。本書の原稿を執筆し、病気のため逝去された。遺作となった本作をご遺族が整え、名将の集大成として送り出すことに。まさに、理論と愛が詰まった指導書だ。
2001年から2008年までの7年間にわたり、ソフトテニス・マガジンで「安藤英明先生の考えるテニス教室」を連載している。当時と同様に全編イラストで解説し、わかりやすく、大きな判型(A4サイズ)で、見やすい。選手との日々を綴った名コラムも多数収録した。
そして、全国の強豪校で採用される「72分の1理論」の解説、フォームの矯正法や技術のクリニック、選手の「心を育てる」指導法などにも多くのページを割いた。顧問になったけれど経験がなく不安を持つ指導者から、全国大会で活躍するチームの指導者・選手まで、頼れる解説書だと言える。
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★おススメ
上岡俊介[Up Rise/プロテニス選手]
「ジュニア時代、年に一度、和歌山に来ていただきました。フォームなどを見てもらい、修正する練習だったのを記憶しています。ある時、自分はバックハンドを教えてもらうつもりでしたが、〝上岡は教えてきた選手で一番うまいから教えることはない“と言われてびっくりしました。本当かなと思いましたが、自信になりました(笑)。安藤先生は一人ひとりを観察して、違うアドバイスをされていた印象で、見る力がすごかったんだなと思います。選手は身体つき、フォームも違うので、それは今プロとして講習会などで子どもたちを教える上で大切にしていることです。
全小優勝したらスキーに連れて行くと言っていただき、本当に優勝できて、家族で北海道の先生のお宅に行きました。あと、高校2年生の時、全日本シングルスを見に来ていただき、アドバイスを待っていたのですが、この時もなぜかほめていただいたばかりで…。自分にとってはまたコートで頑張る原動力になりました」
★目次はこちらから
1章 理論編
1 テニスを知る(質問編)
2 テニスを知る(回答編)
3試合のデータをとる(サービス・レシーブ編)
4 試合のデータをとる(ボレー・スマッシュ編)
5負けにくいテニスとは?(「72分の1理論」が生まれた理由)
6 72分の1の理論(相手の打球を判断する)
7 72分の1の理論(自分の打球を選ぶ「表番組」)
8 72分の1の理論(相手の打球を予想する「裏番組」)
9 72分の1理論全体図
理論編 Q&A
2章 実践編
1 試合を想定した練習をする
2 試合を想定した練習法①(後衛の一本打ち)
3 試合を想定した練習法②(前衛のボレー)
4 試合で得点するための練習法①(後衛セカンドレシーブから攻撃するパターン)
5 試合で得点するための練習法②(前衛セカンドレシーブから攻撃するパターン)
6 試合で得点するための練習法③(ファーストサービス後の攻め)
7 試合で得点するための練習法④(4コースの攻めパターン)
8「ミスしたのは誰?」ゲーム
実践編 Q&A
3章 技術編
1 シュートボールのクリニック
2 ロブのクリニック
3 後衛レシーブのクリニック
4 前衛レシーブのクリニック
5 サービスのクリニック
6 バックハンドのクリニック
7 ボレーのクリニック
8 スマッシュ、7:3ボレーのクリニック
9 ローボレーのクリニック
技術編Q&A
全国各地の指導者の方々から
4章 試合編
1 大会前日の取り組み
2 大会当日の取り組み
3 1、3、5ゲーム後のアドバイス
4 ファイナルゲームの想定
試合編Q&A
奈良明日香大会から
全国各地の指導者の方々から
5章 年間計画編
1 1年間始動サイクル
2 チームづくりの考え方
3 部活動運営
年間計画編Q&A
指導者のみなさんへ
全国各地の指導者の方々から
6章 初心者指導編
1 ラケットを持つ前の手打ち練習
2 手打ちでするゲーム練習
3 左手キャッチで打点をマスター
4 左手キャッチでフットワークをマスター
5 ラケットの中心でボールをとらえる
6 フラットにボールをとらえる
7 バックハンドの練習
8 前衛・後衛を決め審判の仕方を覚える
9 セカンドサービスの練習
10 ファーストサービスの練習
11 ポジションどり①(死角の理解)
12 ポジションどり②(正しいポジションに立つ)
13 ポジションどり③(静→動→静→動)
14 ポジションからの動き
15 ボレーの面づくりと足運び
16 スマッシュと7:3ボレーの練習
17 ローボレーの練習
初心者指導編Q&A
みなさまへのお礼の言葉
おわりに