2023年の北海道インターハイは7月26日、女子個人戦の1日目が行われた。厳しい日差しに加え、時折強い風も吹く難しいコンディションの中で、優勝候補のペアが順当に2日目に駒を進めている。
2日目は最大6試合
各都道府県の予選を勝ち抜いた316ペアが出場して始まった個人戦は朝9時に始まり、最後の試合が終わったのは19時45分。長丁場の戦いの中で各ペアが2~3試合を行い、3回戦までを消化して2日目に勝ち残る64ペアが決まった。
2年前が3位、昨年が準優勝で、悲願の優勝を目指す2年連続第1シードの佐藤心美/杉本希(広島・広島翔洋)や、昨年5位で第2シードの山下永遠/岩田愛美(福岡・中村学園女子)は順当に2日目へ。昨年の団体戦優勝に続くインハイのタイトルを狙う岩元望美/岩元愛美(和歌山・和歌山信愛)と、その岩元ペアを決勝で下して7月の近畿大会ダブルスを制している前田梨緒/中谷さくら(兵庫・須磨学園)の両ペアは、2試合とも0勝利という充実の勝ち上がりだった。
6月に今回と同じ苫小牧市緑ケ丘庭球場で行われたハイスクールジャパンカップ・ダブルスで優勝している片山麻衣/近藤明日咲(香川・尽誠学園)は、庄司梨乃/倉田真織(宮崎・宮崎商業)と対戦した3回戦でG3-1からファイナルに持ち込まれたが、何とか振り切って2日目へ。同大会準優勝の富永珠羽/小薮心愛(大阪・昇陽)も2勝を挙げて勝ち残っている。
トーナメントを8つに分けたゾーン別にみると、第1シードの佐藤ペアの隣のゾーンに岩元ペア、その隣のゾーンに前田ペアと、各校の大将が集結しており、4回戦から再開する28日の2日目も目が離せない戦いが続くはずだ。決勝まで勝ち上がれば最大6試合という厳しい道のりを経て、2023年の最強ペアが決まることになる。
取材・文◎石倉利英 写真◎井出秀人、川口洋邦