大会
2023.07.30
【インハイ2023】三重高が『四度目の正直』で頂点に! 広島翔洋を三番勝負で下して9年ぶり3回目の優勝
インターハイ2023:女子◎7/27-29 北海道苫小牧市・苫小牧市緑ケ丘公園庭球場
2023年の北海道インターハイは最終日の7月29日、男女を通じて大会のフィナーレを飾る女子団体戦が行われた。三重高(三重)と広島翔洋(広島)の対戦となった決勝は、昨年まで3大会続けて決勝で敗れていた三重高が『四度目の正直』で頂点に立ち、2014年以来9年ぶり3回目の優勝を飾っている。
三番ファイナルの激闘を制す
各都道府県の予選を勝ち抜いた48校が争った団体戦は、夏の日本一を目指して各コートで熱戦を展開。準決勝で昨年優勝の和歌山信愛(和歌山)を下した三重高と、個人戦優勝の前田梨緒/中谷さくらを擁する須磨学園(兵庫)を3回戦で下し、勢いのままに勝ち上がった広島翔洋が決勝で相対した。
2面展開で行われた頂上決戦。1番は三重高の大𣘺玲雨/岡美志が広島翔洋の1年生ペア、塚本七海/前川愛生を2で下して最初の勝利をつかむ。しかし2番は広島翔洋の佐藤心美/杉本希が、G0-3の劣勢から鮮やかにまくってファイナル勝利を収め、1-1とした。
日本一が懸かった三番勝負は、三重高の林美桜/浦野はづきと、広島翔洋の田畑蘭/宮前希帆が激しく競り合い、やはりファイナルにもつれ込む。ここでも2-2までは両者譲らなかったが、じわじわとリードを広げた林ペアが最後は⑦-3で振りきり、日本一の瞬間を迎えた。
三重高は新型コロナウイルスの影響でインターハイが中止となった2020年を挟み、2019年、2021年、2022年と過去3大会続けて決勝まで勝ち上がったが、すべて敗れて準優勝に終わっていた。2017年の準優勝を含めると、直近6大会で4回の銀メダルという『シルバーコレクター』だったものの、ついに最後の壁を破って日本一に。試合終了は20時20分、周囲がすっかり暗くなったコートや応援席には、選手や保護者の涙や笑顔があふれていた。
取材・文◎石倉利英 写真◎井出秀人、川口洋邦