兵庫県神戸市で行われた第40回全日本小学生選手権は、3日目の8月6日、団体戦決勝が行われた。
地元に優勝杯をもたらしたのは、女子の兵庫A。前日の個人戦ベスト8のうち、兵庫勢が3ペアを占め、戦前から優勝候補に挙げられていた。
最終日は、普段から練習をすることの多い茨城、東京をそれぞれ②-1、②-0で下すと、決勝戦はやはり「よく練習する」(馬島靖明監督)という新潟と対戦。1番を任された5年生ペアの中川心愛/馬島涼歌は、中島美雅/宮下叶羽に2ゲームを先取されるが、「焦らずいこう」と言い合い、4ゲーム連取に成功し、いい流れを引き込んだ。
続く兵庫のエース、辻田麗夢/和田明花音は、和田が徹底的に狙われ、松縄詩/松山夢芽に敗れるも、兵庫は決して崩れなかった。「心身ともにチームで一番元気がよかった」(馬島監督)という真野愛梨/長方香稟が攻撃を畳みかけて松山茜/黒島帆夏にストレート勝ち。その瞬間、兵庫のメンバーは、大応援団から大きな拍手を贈られた。
兵庫は2年前から全小での優勝を目標に取り組んできただけに、馬島監督は「ホッとしました」と安どの表情。兵庫の優勝は2大会ぶり5回目(1回目は大阪・和歌山との連合チーム)だった。
一方、男子は、愛知が2連覇を果たした。決勝戦は昨年と同じカードになり、3回目優勝に燃える兵庫と対戦。1番は、愛知の山内航太/丹羽悠弦が細見悠真/櫻井颯人に圧勝だったが、その後が大接戦だった。
2番では、兵庫の小林朋弘/持田蒼生が、ファイナルゲームで戸松卓也/本田偉琉に勝ち、試合をタイに戻すと、第3試合もファイナルゲームへ。どちらが勝ってもおかしくないスリリングな展開となったが、愛知の倉田峻輝/當房琉生が、鳥谷悠/藤井逞尚を7ゲーム7-4で突き放し、優勝杯をもぎとった。
なお、個人戦でワンツーフィニッシュだった奈良は、準々決勝で福岡に1-②で敗れ、5位だった。
【男子団体戦】
優勝 愛知
2位 兵庫
3位 福岡
3位 福島
【女子団体戦】
優勝 兵庫A
2位 新潟
3位 岡山
3位 東京