秋空ではあるが、まだまだ残暑の残る9月の3連休。鹿児島国体に臨む鹿児島、佐賀、大分、長崎、広島、群馬、和歌山、兵庫の各チームが鹿児島の国体開催の舞台である東開庭球場に集結し、試合などが行われた。
鹿児島県・少年女子の和田迫俊祐監督(指宿商業)は、
「選手にはチーム結束時に、国体に出場するチームの中でおそらく一番下のランクのチームだと話しました。インターハイ後のワタキューカップでは、ペアリングを試行錯誤を繰り返しながらでしたが、非常に悔しい結果でした。それ以降、国体チームや学校の練習にて、それぞれで課題を少しずつクリアしていき、今日の試合では途中過程ですがなかなかいい形になってきていると思います。残りの時間ではその残された課題をそれぞれが練習の中でクリアしていってほしいです。本番ではなによりも後悔しないこと。そこに重点をおき、鹿児島県チームとして前衛後衛そして、シングルスも積極的に仕掛けていき、応援に来ていただける県民の皆さんに見ていただき、応援を力にしてまずは2勝して入賞を目指していきます」と、残り約3週間が迫った国体への道のりと抱負を話した。
「学年も学校も違う選手が多くて一つにまとまるまで時間がかかりました」と振り返ったのはキャプテン荒田姫來(鹿児島実業)。
「和田迫監督も言われたように、夏のワタキューカップでは本当に負けてばかりでした。空き時間で他愛もない会話をすることでお互いを知り、チームとしてまず”悔いのない試合をすること”を目標にし、それぞれの学校の練習で個人が抱えている課題をクリアし、取り組んでいくことがお互いの刺激となり、徐々にですがチームとしてまとまってきました。今日の試合では勝率も結束当時より格段に上がってきて、確実に成長しているのを感じています。緊張もあると思いますが、観戦に来ていただいている方々に感動を届けられるように一つずつ確実に勝っていき、まずは入賞したいです」と話した。
また、来年佐賀スポーツ大会を控える佐賀清和高2年の田代愛花は「和歌山や兵庫、広島の強豪県の選手たちと試合をすることで九州の選手とは違ったいろんな戦術の幅を知ることができました。来年、佐賀で開催されるスポーツ大会では、県民の皆さんが応援に来ていただけると思います。そのためにもまず今年も勝ち、来年につなげていきたいです」と話した。
残り1カ月を切り、間近に迫った鹿児島国体。加速する成長曲線はどこまで伸び、観戦に訪れた観客をどれほど魅了するのかを楽しみにしたい。