9月23、24日、鹿児島国体大会会場である東開庭球場にて、本大会に出場する少年男子チームの北海道、香川、山口、佐賀、鹿児島が集結し、練習会が行われた。
高校3冠がかかる尽誠学園の森博朗監督はこう話した。「高校3冠は約4半世紀ぶりのチャレンジになります。今まで達成したのは三重、奈良の2県のみ。そこに挑戦できることはとても光栄なことです。3冠達成には国体まで残り3週間、JOC杯などの大会でさらに経験を積んでくれることがキーになるかと思います。また鹿児島県チームはインターハイ後、長い時間香川県で合宿をして、お互い切磋琢磨してきたいいチームです。2回戦で対戦するかもしれませんが、おそらく地元の応援などが来て会場の雰囲気もガラッと変わってくると思います。そこの雰囲気も楽しみながらやっていってほしいですね」
尽誠学園、塩田孝一総監督は、「国体はインターハイとはまず雰囲気が違います。香川、奈良、三重や宮城などの単独校で出場するチーム。複数の学校で構成される都道府県もあり、なかなか展開も読みにくい。とくに千葉は木更津総合を中心としたチームだと思いますが、国体は強い印象があります。どこも初戦が大事になってくる大会です。今年は1回戦を勝ちさえすれば、どこのチームもスルスルと上がっていく気がします。また国体を勝ち上がっていくチームはシングルスが強いです。特に今年の高校男子はハイジャパシングルスを見ていても、どの選手が勝ち上がるか分からなかった。その点では、チームのキーとなるプレーヤーはシングルスを担う選手になるかと思います。私も教えている佐賀県は来年自県開催でのスポーツ大会に向けて、まず勝ちきる力を今大会ではつけてほしい。インターハイでの和歌山北との試合では悔しい思いをしたので、初戦の北海道、2回戦でのシード岡山と試合をして、しっかり来年につなげてほしいと思います。夏の九州ブロック国体では松尾優希の成長が著しく見れたので、これからもとても楽しみな選手です」と話した。
そして、佐賀県少年男子チームの山﨑太一郎監督はこう期待する。「まずは1戦1戦、勝っていきベスト4を目標にしたいです。佐賀県チームのキープレーヤーはシングルスで出場する松尾優希。九州ブロック国体前の練習で頭角を現し、そこから九州ブロック国体では全勝。見事な活躍をしてくれました。また、来年に控える佐賀スポーツ大会に向けて成年男子の上岡(俊介)、村田(匠)、丸山(海斗)らとの合同練習などは選手たちにはとてもいい刺激になっています」と迎える来年の佐賀スポーツ大会への期待も寄せていた。
3年生にとっては最後の団体戦。残りわずかだ。鹿児島の地で高校生がどのように躍動し次の世代にバトンを渡すか。そこも含めてこれからも楽しみに待ちたい。