大会4日目はシングルスの予選が始まった。日本は船水颯人主将、上松俊貴、尾上胡桃主将、高橋乃綾の4選手がエントリーしている。
前回のアジア競技大会シングルス女王の高橋乃綾は、2選手のみが入ったグループAで、モンゴル選手をG④―0、1ポイントゲームの完勝で、早々に決勝トーナメント進出を決めた。グループHの尾上胡桃は、リーグ戦初戦で前々日の国別対抗決勝で敗れた台湾・鄭竹玲に対し、1ゲーム目を奪われたものの、続く2ゲーム以降4ゲーム連取し、G④―1でリベンジを果たす。だが、次戦の北朝鮮のリ・ジンミとはファイナルにもつれる接戦を演じる。しぶとく粘るリ・ジンミの前に4-⑦で黒星を喫する。しかし、鄭竹玲がリ・ジンミをG④―2で倒し、尾上が1位通過となり、高橋とともに準々決勝へ。
ともに準々決勝は韓国選手との対戦となり、高橋はイ・ミンソン、尾上はムン・ヘギョンと顔を合わせる。韓国選手との対決が、頂点を目指す上で大きなヤマとなる。
男子は、グループCに入った上松俊貴がフィリピン選手に対してはG④―0で圧勝したものの、北朝鮮のリ・リョンヘにG2オールから2ゲーム連取され、G2-④で敗退。1勝1敗となったが、決勝トーナメントのセカンドステージ進出を決めた。グループEに入った船水颯人は風格ある戦いぶりで初戦、中華台北の張祐菘をG④―0、続くカンボジア選手にも0で完勝し、最終戦の相手・モンゴル選手が棄権し、全勝でリーグ突破を決めた。だが、明日の決勝トーナメントのセカンドステージからスタートする日本の男子2選手は同士討ち対決となり、勝利者が準々決勝に進み、韓国のキム・テミンと対決する。
ここまで国別対抗男女金メダル、ミックスダブルスは金・銀メダルを獲得した日本。シングルスでも4選手が力の限りのプレーでメダルを目指していく――。