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2023.10.14

【鹿児島国体】成年女子は兵庫県が7年ぶりの優勝! 千葉県との三番勝負を制して18回目のV

2日目(成年男子・成年女子):特別国民体育大会「燃ゆる感動かごしま国体」◎10/13-16 鹿児島県鹿児島市・東開庭球場

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7年ぶりの優勝となった兵庫。応援団も一緒に最高の笑顔!

 特別国民体育大会「燃ゆる感動かごしま国体」のソフトテニス競技は10月14日、鹿児島県鹿児島市の東開(とうかい)庭球場で2日目の競技を実施した。成年女子の決勝は兵庫県と千葉県の顔合わせとなり、三番勝負を制した兵庫が7年ぶり18回目の優勝を飾っている。

決勝は三番勝負に

 47都道府県フルエントリーで争われた成年女子は1日目で8強が決まり、2日目は準々決勝から。準々決勝で徳島県、準決勝で京都府を下した千葉と、準々決勝は新潟県、準決勝は岐阜県を下した兵庫が決勝で顔を合わせた。

 千葉・小林愛美/吉田澪奈(ヨネックス)と兵庫・宮原あかり/岡野若菜(東芝姫路)が対戦した1番は、小林ペアが序盤から優勢に進め、一気にG3-0とリード。宮原ペアも続く2Gを取って巻き返したものの、小林ペアが押しきってG④-2で最初の勝利をつかんだ。

 兵庫は初戦の2回戦から準決勝までの4試合をすべて0で勝ち上がっており、初めて1点を与えることになったが、ここで流れを変えたのが2番シングルスの志牟田智美(東芝姫路)。アジア競技大会の金メダリストは千葉・菊地はづき(ヨネックス)との対戦で立ち上がりからリードを奪い、0で勝って1-1とした。

 千葉・齋木菜々花/小松芹奈(明治大/ヨネックス)と、兵庫・牛留清楓/根岸楓英奈(東京女子体育大/東芝姫路)が激突した3番。どちらも初戦の2回戦以来の出番で、そのとき地元の鹿児島県との三番勝負を制している齋木ペアが先行する展開となるが、「志牟田さんが試合をしているときから(自分たちに)回ってこいと2人で話していた」と声をそろえた牛留ペアも粘り強く食い下がり、G2-2の競り合いが続く。

 第5G、序盤からポイントを重ねた牛留ペアが取って初めてリードを奪うと、第6Gも奪って優勝への逆転勝利。その瞬間、ベンチで声を枯らしていた志牟田、宮原、岡野は反対側のコートまでダッシュし、5人で抱き合い喜びを分かち合った。兵庫の国体優勝は岩手県で開催された2016年以来7年ぶりで、区分が『一般女子』だった国体初期も含めると18回目のタイトル獲得となった。

 大会3日目の14日は少年男子と少年女子の競技が始まり、少年男子は春の全日本高校選抜、夏のインターハイ団体戦を制した尽誠学園高単独の香川県が、3冠を達成できるか注目される。女子は選抜を制した和歌山信愛高単独の和歌山県、同大会準優勝の須磨学園高単独の兵庫県、インターハイ団体戦優勝の三重高単独の三重県、同準優勝の広島翔洋高単独の広島県などがタイトルを争いそうだ。

決勝で三番勝負を制した兵庫の牛留(右)/根岸

優勝が決まった瞬間、兵庫の岡野、志牟田、宮原(左から)が牛留と根岸の元へダッシュ!

千葉は惜しくも及ばなかったが、強敵がそろうゾーンを勝ち抜いて決勝進出を果たした

成年女子最終結果

取材・文◎石倉利英 写真◎上野弘明

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