特別国民体育大会「燃ゆる感動かごしま国体」のソフトテニス競技は10月15日、鹿児島県鹿児島市の東開(とうかい)庭球場で3日目の競技が行われた。24チームで争われる少年女子はベスト4が決まり、兵庫県、宮城県、広島県、三重県が勝ち残っている。
和歌山県は宮城県に敗れる
日曜日だったこともあり、これまで以上に多くの人々が訪れた3日目。地元の鹿児島県が埼玉県と対戦した1回戦は、スタンドに座りきれないほどの観客がコート周辺に詰めかけて熱い声援を送った。
鹿児島は1番ダブルスの別府真恋/荒田姫菜が、ファイナルで先にマッチを握られながらも逆転勝利を収め、まず1勝。続く2番シングルスの鬼塚遼加も優勢に進めたものの、ファイナルの末に敗れ、三番勝負に持ち込まれた。
3番ダブルスの柿山莉子/荒谷胡桃は第1Gを奪うも逆転され、その後も粘り強く食らいついたが、惜しくも2で敗れて敗退。それでも、約2時間に及ぶ熱戦を戦い抜いた選手たちには大きな拍手が送られていた。
勝った埼玉は2回戦でも岡山県を下したが、準々決勝で立ちはだかったのが、昨年優勝で連覇を狙う兵庫県。初戦の2回戦では岐阜県を③-0で下しており、ここでも1番ダブルスの前田梨緒/中谷さくら、2番シングルスの中谷ももこが、どちらも0勝利を収めて勝ち上がった。
このほか、インターハイ団体戦優勝の三重高単独の三重県は、初戦の2回戦で福岡県との三番勝負を制し、続く準々決勝は青森県に②-0で勝利。同準優勝で雪辱を期す広島翔洋高単独の広島県は、初戦の2回戦で大分県を③-0、準々決勝で石川県を②-0で下した。
もう一つのゾーンでは、春の全日本高校選抜で優勝し、2冠を狙った和歌山信愛高単独の和歌山県が、準々決勝で宮城県に敗れた。インターハイ団体戦3位の東北高単独の宮城は、1番ダブルスの大和美月/髙橋心菜が先勝すると、2番シングルスの天間麗奈も続き、3番まで回さずにベスト4を決めた。
明日の準決勝では兵庫と宮城、広島と三重が対戦する。兵庫の連覇か、宮城の初優勝か、広島の13年ぶりの優勝か、三重の29年ぶりの優勝か。今年の高校タイトルの3つ目を勝ち取るのは、どのチームになるだろうか。