準決勝から始まった少年男子2日目。千葉が三重高単独の三重を、尽誠学園単独の香川は東北高単独の宮城をそれぞれ②―0で倒し、決勝へコマを進めた。
決勝・第1試合、香川の坂口生磨/宮田成将VS千葉の笹井悠月/中村烈が対決。坂口は締まったボールを次々繰り出し、宮田は要所でポイントを重ね、千葉ペアに展開をつくらせず、G④―2で先勝。続くシングルスには、千葉が昼間、香川は野本が出て、6月のハイスクール・ジャパンカップのシングルス決勝と同じカードとなる。
角度のついた逆クロスでのラリーを軸に、クロス・逆クロスの鋭角へのショットなどを繰り出すが、互いにスーパーフォローなどを見せ、好ラリーの応酬となる。しかし、要所でポイントにつなげた野本が優勢にゲームを進め、G④―1で勝負を決めた。
「インハイ後は調子がいいわけではなかったのですが、練習試合や遠征を重ね、課題や方向性が明確になってきました。(三冠を達成でき、)歴史を動かせたのはうれしいですね。とにかく、子どもたちがよくやりました」と偉業達成の尽誠学園・森監督。
香川としては、8年ぶり(コロナにより大会ぶり)2回目の優勝。そして、尽誠学園としては高校選抜、インターハイ団体、国体と初の三冠を成し遂げた。加えて、インハイ個人優勝(坂口/野本)、ハイジャパ単優勝(野本)も制覇、五冠ともいえる。ちなみに。これまで高校三冠は高田商業、三重が2回ずつ達成している。史上3校目の快挙だった。
取材・文◎八木陽子 写真◎上野弘明