第78回天皇賜杯・皇后賜杯全日本選手権大会が11月17日、東京都の有明テニスの森公園で始まった。女子は各大会で上位に進出した182ペアがエントリー。降雨の影響で、本来は2回戦まで行われる予定だった日程が大幅に変更され、開会式の後、まずはインドアコートのみで行われ、15時頃に雨が止んで以降は、コート整備がされた屋外コートも含めて、全11面で進行された。
4年前のインターハイチャンピオンで、前回準優勝の第1シード・鈴木理奈/白﨑ひかる(東京女子体育大)や、前回ベスト8の小林愛美/𠮷田澪奈(ヨネックス)らは順当に3回戦へとコマを進めた。一方、第2シードの高橋乃綾/岩倉彩佳(どんぐり北広島)、第3シードの根岸楓英奈/志牟田智美(東芝姫路)、第4シードの貝瀬ほのか/渡邉絵美菜(ヨネックス)といったアジア大会で活躍した日本代表が率いる有力ペアは、初戦の2回戦が2日目に順延となった。
その他では、今夏のインカレでダブルス覇者の久保田茜/原千晴(國學院大)も危なげなく2回戦を勝利し、2日目に勝ち進んだ。志牟田が優勝すれば7年ぶり、他はどのペアが優勝しても初の栄冠となる。
高校生ペアは65ペアが出場しており、インターハイ個人優勝の前田梨緒/中谷さくら(須磨学園)、同2位の片山麻衣/近藤明日咲(尽誠学園)は、いずれも初戦が持ち越しとなった。
6ペアが出場した中学生は、全中個人優勝の野間結菜/竹田羽花(昇陽)が高校生ペアに快勝するなど、4ペアが1回戦を突破。野間は「入りが良くなくて、サーブが入らなかったので少しずつ調整しました」と初戦を振り返り、竹田は「自分たちは向かっていく立場なので、1ポイントでも多く取れるように頑張りたいです」と意気込んでいたが、中学生ペアはすべて2回戦までに敗退した。
18日の大会2日目は8強決めまでが行われる。ここからの戦いはさらに熾烈さを極め、初日以上にハイレベルな激戦となるはずだ。各コートでの好ゲームを期待したい。