40年間、「日本リーグ」の名称で愛されてきた男女8チームによる日本最高峰のリーグ戦は、今年から「STリーグ」に改称してリ・スタート。愛知県・豊橋市総合体育館に熱戦の舞台を移し、12月2日に第2日目を迎えた。
男子は、昨年、26回目12連覇を遂げたNTT西日本が唯一全勝で2日目を終えた。
初戦から2日目の第2試合まですべて3-0で勝ち進み、今年も隙なく見えるNTT西日本だが、ヨネックスと顔を合わせた第3試合で、緊迫した時間を迎える。ヨネックスの伊藤幹がアジア王者の上松俊貴(NTT西日本)をG④―2で下す大金星を奪い、勝負を1-1のタイに戻したからだ。
伊藤は、勝因について「上松選手のフォア側を中心に狙い、ときどき打ったバック側からのスライスの返球の質が悪いとき、ウイニングショットを狙いました」と振り返る。
勝利の瞬間、伊藤は両こぶしをあげて喜び、チームを沸かせると、次に登場したのは、ベテランの林田和樹/髙月拓磨。対するは、丸中大明/林佑太郎だ。丸中は、「ヨネックスはNTT戦で異様な力を発揮するところがある。ひるむ部分もあった」と戦前の思いを明かすが、「林が攻め、僕が守りと役割分担をはっきりさせることで試合を優位に進められた」とゲームカウント2-2から2ゲーム連取に成功し、難敵を突き放した。
全勝を守ったNTT西日本は、最終日、東京ガス、ワタキューセイモアと対戦する。堀晃大監督は「今日、上松は敗れましたが、基本的に今回、全員が調子いい。みんなでしっかり勝って優勝したい」と言葉に力を込めた。
また、1敗に留まり、優勝の可能性を残しているのが前回2位のワタキューセイモア。村田直樹監督は、「優勝へのハードルは高い。ですが、明日はまずヨネックスに勝って、最終戦、NTTにしっかりプレッシャーをかけていきたい」と意気込んだ。
⦿東芝姫路が全勝で首位に
一方、女子は前回、3位の東芝姫路が5戦全勝で優勝に近い位置にいる。2度目の日本一を遂げたばかりの志牟田智美がシングルスに立ち、3番の中野舞/根岸楓英奈が星を挙げるのが主な必勝パターンだ。
東芝姫路の岡部勝式監督は、「ナガセ戦、ヨネックス戦とも勝てるように集中していきます」と宣言。東芝姫路が勝てば、10年ぶり16回目の優勝になる。
なお、東芝姫路の最多優勝記録更新を阻もうとしているのが、昨年の覇者・ナガセケンコーだ。第2戦でSHIROYAMA HOTEL Kagoshimaに1-②で屈したが、最終日、東芝姫路、ワタキューセイモアに勝てば、2連覇に手が届く可能性がある。
シングルスで5戦全勝中の早川日向主将は、「今年、チームはサーブ&レシーブの強化をしっかりしてきた。その成果を出して優勝したい」と2連覇に意欲を示していた。
■男子中間結果
5勝:NTT西日本
4勝1敗:ワタキューセイモア
3勝2敗:東京ガス・福井県庁
2勝3敗:ヨネックス
1勝4敗:UBE・太平洋工業・東邦ガス
■女子中間結果
5勝:東芝姫路
4勝1敗:ナガセケンコー
3勝2敗:ワタキューセイモア・ヨネックス
2勝3敗:ダンロップ・SHIROYAMA HOTEL Kagoshima
1勝4敗:アドマテックス
5敗:アキム