全国の中学生が三重県伊勢市に集まり、男女の団体戦と個人戦（シングルスとダブルス）で日本一を争う『第35回都道府県対抗全日本中学生ソフトテニス大会』が開幕。競技１日目の３月27日は男子が個人戦、女子は団体戦が行われた。

前田は昨年準優勝の雪辱を果たす

　個人戦の会場は屋外コートの伊勢市市営庭球場。前日の雨とは一転して快晴に恵まれたものの、午前中を中心に風が強い時間帯が多く、風向きも頻繁に変わるため、選手たちは難しい対応を迫られながら日本一を争った。

　ダブルス決勝は前田蒼生／前川遼（兵庫・二見中／姫路ふぁみりークラブ）と、佐藤蒼真／青木大（福島・西郷第一中／小名浜第二中）の顔合わせとなった。前田ペアが立ち上がりから優勢に進めて最初の２Ｇを連取。佐藤ペアも第３Ｇを取って粘ったものの、前田ペアは流れを渡さず、続く２Ｇを連取してＧ④－１で頂点に立った。

　前田は昨年、荻谷侑磨とのペアで準優勝に終わっており、２年越しの雪辱を果たしての優勝。中谷さくらとのペアで昨年のインターハイ個人戦、今年１月の全日本インドアを制した前田梨緒（須磨学園高）の弟・蒼生と、ジュニア時代からトップランナーとして活躍している広島翔洋高の前川愛生の弟・遼のペアが、見事な戦いで日本一に輝いた。

　シングルス決勝は昨年優勝の塚本光琉（愛知・朝日丘中）と、同３位の木原祐翔（埼玉・上青木中）が対戦。塚本が３Ｇ連取で一気に王手をかけたが、昨年の準決勝で敗れた雪辱を期す木原も意地を見せ、続く２Ｇを奪って追いすがった。

　だが、最後は塚本が振りきってＧ④－２で勝利。2013年から始まった都道府県全中個人戦のシングルスにおいて、男子では史上初となる連覇の快挙を成し遂げた。

　明日は女子が個人戦を戦う。伊勢市は午後から雨の予報となっており、天候への対応も優勝へのポイントになりそうだ。

昨年の全中個人戦に続く日本一となった前田

的確なネットプレーで得点を重ねた前川

躍動感あふれるプレーを見せたダブルス準優勝の佐藤（右）／青木

シングルスで男子史上初の連覇を達成した塚本

惜しくも準優勝となった木原。昨年の３位から順位を上げた

例年と同じく『ソフトテニスのまち』三重県伊勢市で行われている都道府県全中

27日は快晴ながらも、屋外は風が強い難しいコンディションとなった

全国各地の中学生が頂点を目指した男子個人戦