各地の予選を勝ち抜いた36チームが春の日本一を目指す全日本高校選抜。3月30日の大会最終日で男女の優勝チームが決まり、女子は東北(宮城)が2年ぶり3回目の優勝を果たした。
最終日は準々決勝から始まり、連覇を狙った昨年優勝の和歌山信愛(和歌山)が京都光華(京都)に、昨年のインターハイ団体戦に続くタイトルを目指した三重(三重)が就実(岡山)に、それぞれ敗れて敗退。決勝は、準決勝では岡崎城西(愛知)を破った京都光華と、準々決勝で福知山成美(京都)、準決勝で就実を下した東北の顔合わせとなった。
今年最初のタイトルを懸けた一戦は2面展開で行われ、まずは東北の2番・大浦愛珠/天間麗奈が最初の勝利。3番の大和美月/佐藤紗空の試合が始まったところで、1番の濱口芽花/藤井心愛が京都光華の山口夕奈/西村ひよをG④-2で下し、歓喜の瞬間を迎えた。
今年の東北は昨年の選抜、インターハイ団体戦、国体に出場した選手が数多く残っており、中津川澄男総監督も「上位を狙っていきたい」と期待を寄せていた。メンバー8人全員が出場し、大会途中でペアリングも変えながら、それぞれが持ち味を発揮し、今年最初のタイトルを勝ち取っている。
取材・文◎石倉利英 写真◎矢野寿明