第8回目を迎えた全日本男子選抜大会が4月6日、7日、東京体育館で開催された。ダブルスは12組、シングルスは6人がエントリー。1日目に予選、2日目にトーナメントが行われた結果、ダブルスは24年度ナショナルチームの上岡俊介/丸山海斗(Up Rise/oneteam)が堂々の優勝を飾った。また、シングルスでは、新学期から高田商業2年となった植田璃音が年上選手との戦いをものにし、チャンピオンの座についた。
予選リーグを失ゲームなしで突破した上岡俊介/丸山海斗(Up Rise/oneteam)は、翌日の準決勝でも尽誠学園3年ペアの坂口生磨/小山寛晴の挑戦をG⑤―1で退け、決勝へ。その決勝はともに24年度のナショナルチームに選出された、米川結翔/池口季将(明治大/ワタキューセイモア)と対決。米川/池口もダブルフォワードの陣形でも雁行陣でも果敢に応戦し、G2―2、G3-3とゲームカウントが並んだが、上岡/丸山は第7ゲーム、丸山のボレーなどで④―1と奪うと、第8ゲームでも1-3から相手のスキを突いて、デュースに持ち込む。要所のポイントを奪取し、食い下がる米川/池口を振りきって⑦―5で優勝を決めた。
ペアを組んで3年目に突入した上岡/丸山。1年目で全日本選手権準優勝となったものの、昨シーズンもまだまだという気持ちも残った。「僕としては、今シーズンは正念場と思っています」と丸山。これまで以上の活躍を胸に、上岡/丸山はさらなる飛躍を期して、新たなシーズンをスタートさせた。
シングルスはフレッシュな新チャンピオンが誕生した。植田璃音、高田商業新2年生。地元・東京でシングルスのタイトルを獲得。予選リーグ2戦をともにG④―1でものにし、決勝へ。決勝では早稲田大4年の端山羅行と激突。G3-1と迎えた第5ゲーム、12―⑭で端山にゲームを奪われ、「G3-1で次のゲームがとれなかったのが反省点です。相手にポイントを取られてからでは遅く、先行していても強気でいかなければいけないと思いました」と植田。第5ゲームは切り替え、さらに果敢に攻撃を仕掛けた植田が、④―1で制し、タイトル獲得を成し遂げた。