ソフトテニスマガジン・ポータル

高田商業がアベックV! 男子は35大会連続55回目、女子は三番勝負を制す

男子団体優勝の高田商業

 6月1日、2日の2日間にわたって、奈良県のインターハイ予選(団体)が県立橿原公苑明日香庭球場で行われた。準決勝から行われた2日目、途中、降雨のため中断されたものの、男女ともに高田商業が優勝し、長崎で開催されるインターハイへの団体での出場権を獲得した。

●男子・高田商業は35大会連続55回目のV

 男子は、今春の選抜準優勝の高田商業が「全対戦失ゲームなし」で、35大会連続55回目の優勝を達成した。
高田商業の決勝の相手は、準決勝で高田との三番勝負を制した奈良。強豪・高田商業にも軽快な動きで元気よく向かっていき、食らいついた奈良だったが、高田商業の早い段階での攻めや、ラリーが続く中での臨機応変なプレーでの対応力といった点で差をつけられ、一矢を報いることはできなかった。

 スコア的には完全優勝だが、それでも「日本一」奪還を目指す高田商業は「決勝でももっとできるところはあった」(越智敏晃監督)と、さらなるチーム力向上を見据える。キャプテンの長根慎人も「インハイでは尽誠学園の連覇を阻止すること、そしてもう1つ、日本一になるために高田商業に入学してきましたから『日本一』になることを目標に、インハイ本番で優勝できるよう頑張ります」と気を引き締めた。

男子優勝の高田商業の植田/結城、安定した戦いぶりでチームを牽引

●女子・高田商業、決勝で3連覇中の奈良育英を倒す

 決勝は、今春の選抜大会に出場した両者、高田商業とインハイ予選は3連覇中の奈良育英の対戦、三番勝負までもつれる激闘となった。

 第1試合、第2試合ともにダブル後衛同士の対決となった。2面同時で行われる中、第2試合を奈良育英の山口陽菜/平林花渚がG④―1で勝利し、その後、第1試合を高田商業の朝日琴音/福井理央がG1-3からファイナル逆転勝ちで三番勝負につなげた。

 第3試合はともに雁行陣での戦いとなり、息詰まる攻防の中、高田商業の丸野陽愛/中田百香がG④―2で制し、高田商業が団体でのインハイ出場を決めた。

「(勝因は)下を向くことなく、上を向いて、自分たちらしいテニスができたことです。日々の積み重ねが生きました」と高田商業の木村莉夢キャプテン。久しぶりのインハイの舞台でも、どんなときでも「引かずに前を向いて戦う」と誓った。

女子団体優勝の高田商業

女子決勝、三番勝負を制した高田商業の丸野/中田

RESULTS
▼男子団体
男子1位 高田商業
男子2位 奈良
男子3位 畝傍
男子4位 高田

▼女子団体
女子1位 高田商業
女子2位 奈良育英
女子3位 高田
女子4位 桜井

取材・文◎八木陽子 写真●太田裕史
ソフトテニスマガジン・ポータルTOPへ
モバイルバージョンを終了