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2024.06.16

【ミックスダブルス】上松俊貴/前田梨緒(NTT西日本/明治大)が初制覇!アジア大会国別・単・ミックスの三冠の上松、前年度全日本ミックス準Vの前田がライバルを撃破し、頂点に!

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資質の高いふたりがそれぞれのよさを引き出す戦いぶりで頂点に立った上松/前田

 準決勝。上岡俊介/久保晴華(Up Rise/ナガセケンコー)は、船水颯人/中谷さくら(稲門クラブ/明治大)をG④―2で倒した。一方の準決勝は上松俊貴/前田梨緒(NTT西日本/明治大)が内本隆文/𠮷田澪奈(NTT西日本/ヨネックス)をG④―1で振りきり、決勝へコマを進めた。

 決勝は1ゲーム目がポイントとなった。レシーバーの上岡/久保が3-0でリードを奪ったが、上松/前田は上松のスマッシュなどで3オールとタイに戻すと、その後も上松が上岡のストレートを読んでコースを止めるなどし、劣勢だった1ゲーム目を奪取。すると、その後も主導権を握った上松/前田が加速。上岡/久保の反撃の芽を摘んで、G④―0で優勝を決めた。

「今大会、サービスゲームは落としていないと思うんです。前田のカットサービスから始められるサービスゲームは大きかったです。それだけに、サービスゲームには自信がありました」(上松)。前田が男性後衛にも臆せず打ち、前衛にぶつけにいくなど、伸び伸びと配球。上松が長いリーチを生かし、速い段階で「上に」「横に」とボールを狙いにいき、前田を助けた。

 今回の優勝により、全日本シングルス選手権に続く今季2つの目の全日本タイトルの獲得となった上松。2023年アジア競技大会国別・単・ミックスの王者は、今季の世界選手権でも日本代表として出場を決めている。一方、昨年、全日本ミックスダブルスで準Vした前田は2年連続での決勝進出で、今回は見事頂点に。その上、今大会の優勝ペアは、9月の世界選手権に日本代表として出場できる権利を得られるため、前田は初の日本代表入りとなった。

対戦相手は皆、「(上松が)何人もいるようでじゃまだった」と。それだけ上松が存在感を示した大会でもあった

相手後衛が日本男子の主軸選手であっても臆せずラリー。頼もしい限りの前田

決勝はゲームを奪えず、悔しさがにじみ出ていた上岡/久保だったが、準決勝の船水/中谷戦ほか、ライバルと好勝負を展開し、会場をしびれさせた

取材・文◎八木陽子 写真◎菅原淳