長崎県長崎市のベネックス総合運動公園(長崎市総合運動公園)かきどまり庭球場で行われている2024年の北部九州総体(インターハイ)ソフトテニス競技は、7月27日に女子個人戦2日目が行われた。1日目を勝ち抜いた64ペアによる争いは、塚本七海/前川愛生(広島翔洋)が頂点に立っている。
決勝はファイナルの激闘
前日に続いて厳しい暑さの中で行われた個人戦2日目は、優勝候補の一角と見られていた第1シードの大𣘺玲雨/岡美志(三重高・三重)、天間麗奈/大浦愛珠(東北・宮城)が、どちらも5回戦で敗退。混戦模様となる中、決勝は柴田凛/山本萌衣紗(就実・岡山)と塚本/前川の対戦となった。
同じ中国地区とあって今年も公式戦での対戦があり、全日本高校選抜の予選となる1月の中国インドアで対戦したときは柴田ペア、インターハイ予選後に行われた6月の中国大会個人戦では塚本ペアが勝利。今回も同様に一進一退の攻防となり、第1Gは塚本ペアが0で取ったが、第2G、第3Gは柴田ペアが連取した。
今大会初めてリードされた塚本ペアもすぐさま巻き返し、第4Gと第5Gを連取。第6Gでは2回のマッチポイントがあったが、柴田ペアが粘りに粘って逆転で奪い、日本一の行方はファイナルに持ち込まれた。
ここで塚本ペアは立ち上がりの3ポイントを連取。主導権を握ると、最後は⑦-3で制して歓喜の瞬間を迎えた。塚本と前川はどちらも2年生で、2016年の林田リコ/宮下こころ(文大杉並・東京)以来8年ぶりとなる2年生ペアのインターハイ個人戦優勝となった。
女子の最終日となる28日は団体戦で、都道府県予選を勝ち抜いた48チームが日本一を目指す。29日は男子の公開練習と開会式が行われ、30日と31日に個人戦、8月1日に団体戦が行われる。
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取材・文◎石倉利英 写真◎井出秀人、牛島寿人