長崎県長崎市のベネックス総合運動公園(長崎市総合運動公園)かきどまり庭球場で行われている2024年の北部九州総体(インターハイ)ソフトテニス競技は、7月28日に女子団体戦が行われた。前日までの個人戦と同じく厳しい暑さの中でのトーナメントは東北(宮城)が制し、3年ぶり2回目の優勝。春の全日本高校選抜に続く2冠を達成している。
応援部員や保護者も歓喜の輪に
都道府県予選を勝ち抜いた48チームが頂点を目指した戦いは、昨年優勝で第1シードの三重(三重)が3回戦で昇陽(大阪)に敗れるなど、序盤から激しいつぶし合いに。その3回戦から2面展開となり、準々決勝以降はすべて3面展開で行われ、三番勝負にもつれる対戦も多かった。
決勝は、準決勝で広島翔洋(広島)に勝利した東北と、同じく準決勝で昇陽(大阪)を退け、インターハイ団体戦では初の決勝進出となる須磨学園(兵庫)の顔合わせとなった。3面展開の争いは、まず3番で東北の大和美月/村上芹が、須磨学園の竹村瑠稀愛/三村優陽に2で競り勝って最初の勝利。しかし2番では、須磨学園の竹平碧純/中谷ももこが東北の柏春花/天間麗奈を2で下し、日本一の行方は三番勝負にもつれ込んだ。
1番の東北・藤井心愛/阿部日南と須磨学園・圓尾乃愛/野中萌花による三番勝負は、ほかの2試合が終わった時点で藤井ペアがG3-2とリード。勢いそのままに第6Gも3-0としてマッチポイントを握ると、最後は阿部の鮮やかなバックボレーが決まり、歓喜の瞬間を迎えた。
東北は全日本高校選抜で優勝し、初の全国タイトルを獲得した2021年にインハイ団体戦も制して2冠を達成しており、今回も2冠を達成。前回のインハイ団体戦はコロナ禍明けの無観客開催で、登録メンバーとスタッフ以外は会場に入ることが認められず、静かなコートでの初優勝だったが、今回は応援部員や保護者の大応援を受けて戦い、優勝の喜びを分かち合った。
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