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2024.07.30

【インハイ2024】いよいよ後半戦! 男子個人戦1日目がスタート! 第1シードの坂口/小山、ハイジャパ複チャンプの植田/結城などが順当に2日目へ

インターハイ2024:男子◎7/30-8/1 長崎県長崎市・ベネックス総合運動公園(長崎市総合運動公園)かきどまり庭球場

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第1シードの坂口/小山。第1コートでの試合に大勢のギャラリーが集まった。ふたりは明日も「挑戦者」としてのプレーを貫き通したいという

 2024年北部九州インターハイ、ソフトテニス競技は前半の女子個人戦、団体戦が終了し、7月30日からは男子個人戦がスタートした。同個人戦には312ペアがエントリーし、初日は3回戦までが行われ、勝ち残った64ペアは翌日の4回戦へと進んだ。

第1シードの尽誠学園・坂口/小山、持ちは「チャレンジャー」

 今年の男子個人戦は、昨年団体・個人の二冠を達成した尽誠学園の坂口生磨が、今季は同学年の小山寛晴と組んで第1シードに鎮座した。2回戦から登場し、初戦の森聖羅/山本隼平(南陽工)をG④―0、続く鹿児島商業の美坂瑛人/深見皐雅戦では途中、思いきりよく攻撃を仕掛けてくる美坂/深見に対し、G1-2とリードを許したり、G2オールで迎えた第5ゲームを6オールまで競り合ったりしたものの、要所は押さえ、G④―2で勝利。2日目へと順当にコマを進めた。

「昨年、個人優勝をし、いろんな方から『(連覇できるよう)頑張れ』と応援していただきますが、僕自身、プレッシャーは感じていません。とにかく明日はがむしゃらに、チャレンジャーの気持ちで戦っていきたいと思います」(坂口)
「坂口と同じように僕も挑戦者として、明日も尽誠学園らしく『声』と『足』のテニスで粘り強く戦っていきたいです」(小山)

もっとも過酷なドローは高田商業・植田/結城らが入ったブロックに

 今回の組み合わせを見ると、157~175の入ったブロックがもっとも過酷なトーナメントといえそうだ。昨年のインハイ個人&今季のハイジャパ複ともに8強の内田陽斗/宮田成将(尽誠学園)、今季のハイジャパ複王者の植田璃音/結城琉衣(高田商業)、ここ数年コンスタントに上位進出を果たしている木更津総合の柱・昼間悠佑/竹之内琉汰らが入り、勝ち残ったペアが16強入りとなる。

 内田/宮田、植田/結城、昼間/竹之内の3組はともに初日は3回戦まで勝ち残り、64強入りを決めた。

「選抜で対戦した木更津総合の昼間/竹之内、ハイジャパで対戦した内田/宮田らと対戦する組み合わせなので、最初から攻めのテニスをしていかなければと考えています。圧倒して勝てるようにしていきたいです」(結城)
「僕らが入ったゾーンを抜けたら日本一というところも見えてくると思いますが、とにかく32ガケで木更津総合と、16ガケで尽誠学園のペアと対戦する組み合わせですから、ここがまずは勝負になってきます。今日、自分的にはそこそこいいテニスができたと感じているので、焦らず、平常心で、ハイジャパのときのように2人で支え合うテニスをしていきたいと思います」(植田)
 
 明日、日本一の頂点に上り詰めるためには6試合を戦い抜かなければならない。ほかにも、第2シードには昨年のインハイ個人で1年生ペアながら8強入りした南龍之介/竹内慶悟(三重)が今季のハイジャパ複でも3位入賞し、実力の高さを示している。さらに、インハイのコートでは何が起こるかわからない。一気に加速していくペアも出てくるだろう。最後、どのペアが頂点に立つのか、躍動する選手たちの激闘に期待したい!

男子個人戦初日の結果はこちら

ストローク技術が高く、安定したテニスを見せる内田。ハイジャパ準々決勝で植田/結城にファイナルの黒星となったが、今回はリベンジを誓っているに違いない

さらにプレーに安定感が増した宮田。内田とのペアで各大会で上位進出を果たし、ペアワークを磨いた。高校最後の夏、さらに上を目指す

6月のハイジャパでは2年生ながら単複二冠の植田。過酷なトーナメントだが、平常心で戦いたいと誓う

高田商業のエース前衛、結城。1年生からレギュラーを張ってきた。高校最後の夏、集大成のテニスを見せる

1年生から好成績を残す2年生ペア、南/竹内。南は低くて重い、威力抜群のボールを放ち、これまで以上に安定感が増した。竹内のシャープなネットプレーで相手を翻弄

取材・文◎近藤薫 写真◎井出秀人、牛島寿人