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2024.08.01

【インハイ2024】男子団体戦、高田商業が5大会ぶりに日本一に!

インターハイ2024:男子◎7/30-8/1 長崎県長崎市・ベネックス総合運動公園(長崎市総合運動公園)かきどまり庭球場

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昨年のインハイ団体3位、今秋の選抜は2位…とここ数年はあと一歩のところで日本一を逃してきた名門・高田商業。この夏、待望の日本一の座を奪還した

 2024年北部九州インターハイ、ソフトテニス競技の最終日となった8月1日、男子団体戦が行われた。決勝には、5大会連続団体優勝を目指す第1シードの尽誠学園と、第2シードの高田商業が進出。今春の選抜決勝でも対戦した両校だったが、高田商業が②―1でリベンジを果たし、5大会ぶり21回目の全国制覇を成し遂げた。同校は団体戦での最多優勝をさらに伸ばした。

 第1シードの尽誠学園は準決勝で木更津総合を②―0、第2シードの高田商業は東北を②―0で倒して決勝に勝ち上がり、今春の選抜決勝と同じカードとなった。

 3面同時展開で行われた決勝。第1試合では、高田商業の植田璃音/結城琉衣はハイジャパ準々決勝、前日のインハイ個人と3度目の対戦となった尽誠学園の内田陽斗/宮田成将と激突。内田、植田の力のこもったラリーが続く中、G1オールから植田/結城ペアが3ゲーム連取し、まず先勝。

 第2試合の尽誠学園・坂口生磨/小山寛晴と高田商業・小島大輝/早川悠佑の一戦は一時、高田商業ペアがG2―1とリードしたものの、坂口/小山が意地を見せ、さらにギアを入れる。第4ゲームを⑧―6、第5ゲームを⑤―3と尽誠学園ペアがデュースをものにし、G3―2とリードを奪った。

 その頃、第3試合の尽誠学園・米川雅翔/豊田祐冴vs高田商業・飯降脩/荻谷侑磨はG2オールから高田商業ペアが第5ゲームを⑤―3、第6ゲームを④―0で制し、高田商業が5大会ぶり21回目の優勝を決めた。

 高田商業の越智敏晃をはじめ、チームのメンバーたちは6月のハイジャパで植田がシングルスで優勝し、ダブルスでも植田/結城が頂点に立ったことが「きっかけ」となり、このインハイ団体制覇につながったと話す。加速し続けた高田商業は、“高商”らしい「先手必勝のテニス」で臆せず、王者・尽誠学園に向かっていき、久しぶりの全国制覇を達成した。

男子団体戦の結果はこちら

優勝が決まった瞬間、選手たちはコート上の飯降/荻谷の元に駆け寄った

決勝は相手のエース・坂口/小山と対戦した小島/早川。準決勝の東北戦では第1試合に出てG④―0で勝利

ハイジャパ二冠も果たし、インハイ個人戦でも8強入りし、チームに士気を高めた植田

1年のときの選抜決勝でマッチポイントを逃して逆転負けで2位となった経験もある結城。今年の夏はこれまでの雪辱を果たすことができた

1年生の荻谷のボレーが決まり、5大会ぶりの優勝に。昨年の全中チャンピオン

優勝を決めた飯降。「後衛の前にしっかり打てたことがよかったです」

取材・文◎近藤薫 写真◎井出秀人、牛島寿人