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2024.08.03

【全小2024・個人戦】井橋瑛大/笹原太陽(東京・FSTA)がペアワークで決勝戦を圧倒、バモス! 女子は岡島明日奈/鈴木陽菜(奈良・ニューウインズクラブ)が奈良県対決を勝利して頂点へ

第41回全日本小学生選手権大会◎8月1~4日/岡山市総合公園テニスコート、岡山県総合グラウンド南テニスコート

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決勝戦で持ち味のパフォーマンスを出せた笹原太陽(東京・FSTA)

 全日本小学生大会は、8月1日開会式を終えると、2、3日は男子190ペア、女子192ペアが参加した個人戦が行われて、2024年の王者が決まった。そして、団体戦も始まっていて、4日は団体決勝戦まで開催されることになっている。

 準々決勝を0で勝利した井橋瑛大/笹原太陽(東京・FSTA)は、準決勝で八重樫琉映/菅原志馬(宮城・長命ヶ丘)に1-3とリードを許す。それでもペアで話すことを増やしてコミュニケーションを取るようになると、逆転して決勝戦進出を決めた。

 一方、前場朔/桑野寛太(福岡・男塾ジュニア/Shingu-Jst)は、前場のミスが少なく安定感のあるストロークを軸にしながら、桑野の思いきりの良いネットプレーが噛み合い準々決勝、準決勝と主導権を握りながら勝利する。

 その決勝戦はお互いが譲らない1ゲーム目を井橋/笹原が⑥―4と奪うと、G④ー0で一気に勝負を決めた。猛暑の中、井橋は自分たちを鼓舞するように、「バモス」と連呼。かつて、硬式テニスの王者、ラファエル・ナダルなどスペイン勢が苦しい場面で大切なポイントをつかんだときに発してきた「いくぞ。さあいこう」という言葉。これがリズムを与えたのかもしれない。

ピンチでも「ペアと話すことで打開していった」と言う井橋瑛大(東京・FSTA)。気持ちの入ったテニスが印象的

ミスが少ない好選手の前場朔(福岡・男塾ジュニア)

思いきりの良さが目立った桑野寛太(福岡・Shingu-Jst)

 女子は奈良県の岡島明日奈/鈴木陽菜(ニューウインズクラブ)、土橋咲愛/松本結星(T.Mクラブ)が準々決勝、準決勝と自分たちのテニスを貫いて決勝戦に進出。県大会では切磋琢磨しながら成長してきたが、全国決勝の舞台で対戦することに。

 この試合はお互いの勝ちたい気持ちが伝わるように、目まぐるしい展開に。しかも、相手にペースを握られても、動じることなくペースを引き戻す。高レベルのゲーム展開が繰り広げられ勝負はファイナルへ。最後は⑦―4で岡島/鈴木が勝利をつかんだ。
「最後の全小だったので、思いきってやってきたことを出せました」と鈴木は笑顔で終えた。

優勝した岡島明日奈/鈴木陽菜(奈良・ニューウインズクラブ)

チャンスでは相手の触れることができないほどのボールを打ち込んだ鈴木陽菜(ニューウインズクラブ)

ひるむことなく、向かっていけた岡島明日奈(ニューウインズクラブ)

決勝戦は2Gを連取して序盤にペースをつかんだ土橋咲愛/松本結星(T.Mクラブ)

 

文◎福田達 写真◎三野良介