TOPICS
大会
2024.08.11

【中学生クラブ大会】初代個人王者は塚本光琉/北島空季(朝日STC)、濱岡理愛/石本陽菜(姫路ふぁみりークラブ)に

1st ALL JAPAN JUNIOR. HIGH SCHOOL LIFE BOOST CUP◎8月10~12日/広島県三次市・みよし運動公園テニスコート

関連キーワード:
男子個人優勝の塚本光琉/北島空季(朝日STC)

 中学生による全国クラブ選手権「1st ALL JAPAN JUNIOR. HIGH SCHOOL LIFE BOOST CUP」が8月10日、広島県みよし運動テニスコートで開幕し、個人戦の予選リーグを経て、11日に決勝トーナメントが行われた。

 男子は前田蒼生/石田夏稀(姫路ふぁみりークラブ)、北島汰季/山本駿(朝日STC)、山口明真/上ノ原豪太(NNP)、塚本光琉/北島空季(朝日STC)が4強に進出。ともに準決勝を快勝した前田/石田、塚本/北島空が決勝に駒を進めた。

 決勝は序盤から北島空のボレーが冴え、塚本/北島空が2ゲームを先取すると、1ゲーム返された後の第4ゲームで塚本のリターンエースやストレートのパッシングが炸裂。デュースの接戦を制し、第6ゲームで危なげなく決着をつけた。

「全中は負けてしまって出られなかったですが、この大会でその悔しさを晴らそうと思っていました。でも、勝敗だけじゃなく、楽しむことも意識していたので、楽しみながら優勝できたのはよかったです」と塚本は安堵の表情。北島空は「いつもの試合は中学校で出場するので、普段練習している仲間と一緒に出られませんでした。こういう大会があって、みんなと一緒に出ることができてうれしかったです」と笑顔を見せた。

男子個人準優勝の前田蒼生/石田夏稀(姫路ふぁみりークラブ)

 一方女子は、鍜冶田芽依/髙田美滴(奈良まほろばクラブ)、富永胡桃/村尾音杷(姫路ふぁみりークラブ)、江田百々香/天田樹果(伊丹たけのこクラブ)、濱岡理愛/石本陽菜(姫路ふぁみりークラブ)と、近畿勢4ペアがベスト4に勝ち残った。

 準決勝も相手を圧倒した鍜冶田/髙田と濱岡/石本との決勝は、ファイナルにもつれる大熱戦に。ダブル後衛の鍜冶田/髙田は粘り強くラリーをつないで活路を見出し、濱岡/石本は濱岡の組み立てから石本が力強いネットプレーで得点に結びつけた。ファイナルゲームでは石本のボレーや濱岡のツイストで先行した濱岡/石本が鍜冶田/髙田の猛追を振り切って頂点に立った。

 濱岡が「長い試合になりましたが、勝てて良かった。最後まで粘ってラリーができました」と胸を張ると、石本は「ミスした後もすぐに切り替えて攻められたのが勝因になったと思います」と分析する。

 猛暑の中でのタフな戦いを経て、それぞれの選手が収穫や課題を見つけたようだった。

女子個人優勝の濱岡理愛/石本陽菜(姫路ふぁみりークラブ)

女子個人準優勝の鍜冶田芽依/髙田美滴(奈良まほろばクラブ)

取材・文◎小野哲史 写真◎井出秀人