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【中学生クラブ大会】男子団体は周南クラブ(山口)が我慢と積極性で頂点へ! 女子団体は総合力の姫路ふぁみりークラブ(兵庫)が王者に

女子団体優勝の姫路ふぁみりークラブ(兵庫)

 8月10日から広島県みよし運動テニスコートで開催されている中学生による全国クラブ選手権「1st ALL JAPAN JUNIOR. HIGH SCHOOL LIFE BOOST CUP」は、11日の個人戦終了後に団体戦の予選リーグが始まり、12日から決勝トーナメントが行われた。

 男子は、姫路ふぁみりークラブ(兵庫)、朝日STC(愛知)、周南クラブ(山口)、奈良まほろば(奈良)が4強入り。準決勝でそれぞれ姫路ふぁみりークラブと奈良まほろばを三番勝負で下した朝日STCと周南クラブが決勝に勝ち進んだ。

 決勝は、「辛抱強くラリーをつないで、隙があればしっかり攻めるプレーが得意」と話す周南クラブの横山大翔と西村優のペアが良い連携で得点を重ね、1で快勝。2番の田王尚希/宗内星七はゲームカウント1-2のビハインドから立て続けに3ゲームを連取して試合を決めた。

 永茂文彦監督は「選手はよく頑張ってくれました。周南クラブは『人として日本一 ソフトテニス日本一』を合言葉にやっているので、全中に向けて良い励みになったと思います」と厳しいコンディションの中で最後まで戦い抜いた選手たちを称えた。

男子団体優勝の周南クラブ

男子団体準優勝の朝日STC

 一方の女子は、周南クラブ(山口)、伊丹たけのこクラブ(兵庫)、姫路ふぁみりークラブ(兵庫)、iNexus(島根)が準々決勝を突破。周南クラブに快勝した伊丹たけのこクラブと、iNexusとの三番勝負を制した姫路ふぁみりークラブが決勝に駒を進めた。

 決勝は姫路ふぁみりークラブが総合力の高さを見せつけた。1番の藤井綴菜/中塚姫夏が一気に3ゲームを先取し、そこから追い上げられたものの、第6ゲームできっちり勝ちきった。「決勝はミスが増えてしまったけれど、中塚さんに助けてもらって、ペアで協力して勝つことができた」と藤井は笑顔で振り返った。続く濱岡理愛/村尾音杷も個人戦を制した濱岡がしっかり組み立て、村尾の思いきりの良いプレーで快勝した。

 松原岳弘監督は「今回のチームは全員3年生なので、最後の大会としてみんなで楽しく、気持ちよく臨めたら」と考えていたという。苦しい場面もあったが、選手たちは最後まで笑顔を絶やさず、熱のこもったプレーで頂点に駆け上がった。

女子団体準優勝の伊丹たけのこクラブ

 

取材・文◎小野哲史 写真◎井出秀人
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