海外/日本代表
2024.09.06
【第17回世界選手権・3日目】高橋乃綾&上松俊貴が日本初の銀メダル。優勝したのは韓国のベテランペア。前田&内田は3回戦で散る
第17回世界選手権大会◎9/4~9日/韓国・安城マッチュム・ソフトテニススタジアム
混合ダブルスの決勝戦が行われた世界選手権3日目、日本は2組が出場し、高橋乃綾/上松俊貴(どんぐり北広島/NTT西日本)が日本選手として初めて銀メダルを獲得、前田梨緒/内田理久(明治大/NTT西日本)は、3回戦で台湾ペアに敗れた。
昨年10月のアジア競技大会の金メダリスト、高橋/上松が世界選手権で日本に初めて銀メダルをもたらし、また一つ新たな歴史をつくった。
優勝しか見ていなかった2人にとっては、不本意な結果だ。試合後、高橋は、タオルに顔を埋めて泣いていた。
しかし、増田健人コーチが「プレーにしろ、応援にしろ、いい試合だった」と話すように、決勝戦は紙一重の戦いだった。ベテランのムン・ヘギョン/キム・ボンジュン(韓国)との対決になった決勝戦は、日本が2ゲームをリード。しかし、3ゲーム目を接戦で落とすと、徐々に流れが韓国に傾き、ゲームカウントはG2-2に。
すると日本も集中力が増し、G3-2とするが、経験豊富な韓国ペアは、あと1ゲームをとって流れを掌握したい日本を思い通りにさせない。
そしてどちらが勝つのかわからないまま、ファイナルゲームに突入。最初に先制したのは上松だったが、ここで勝利の女神は、地元・韓国に振り向むくことを決め、日本は6連続得点を許して、試合は終幕した。韓国がミックスダブルスで優勝するのは、ミックスが種目入りした2003年から6大会連続6回目。
また、もう一つの日本ペア、前田/内田は、3回戦で鄭竹玲/郭健群(台湾)と対戦し、G0-3と先行されたあと、5、6ゲームを奪い返すが、7ゲームで敗れた。前半、長身で攻撃力ある郭の容赦ない攻撃を浴びすぎた。
前田は、「最初からもっとガツガツと強気でいかないとダメでした」と悔しがっていた。
取材・文◎鈴木快美 写真◎井出秀人