【インカレ2024】大学対抗の男子は早稲田大が5年ぶり19回目の優勝
全日本学生ソフトテニス大会◎9月11~15日/沖縄県・奥武山公園庭球場、漫湖公園市民庭球場(女子)、沖縄県総合運動公園(男子)
インカレのフィナーレを飾る大学対抗の男子は、14日に4回戦までが行われ、ベスト8が出揃った。近年は関東勢優位の状況が続いていたが、今年は関西大、関西学院大、立命館大が残り、関西勢の健闘が光った。
大会最終日の15日は、準々決勝以降が行われ、前回王者の明治大を3時間超えの大熱戦の末に破った全日本大学王座決定戦の覇者・日本体育大、関西大と立命館大にそれぞれ快勝した法政大と中央大、関西学院大に苦しめられながらも③-1で退けた早稲田大が準々決勝を突破。関東勢が4強を占めた。
先に始まった早稲田大対中央大の準決勝は、中央大の1番・幡谷康平/両角友志が完勝したが、早稲田大は2番の矢野颯人/端山羅行と3番の浅見竣一朗/安達宣で連勝。2次戦で矢野/端山が幡谷/両角を下して決勝に駒を進める。もう1つの準決勝、日本体育大対法政大は、法政大が橋場柊一郎/菊山太陽、森川亮介/野本凌生と連勝して決勝進出に王手をかけたが、日本体育大も片岡暁紀/黒坂卓矢が2連勝して粘りを見せる。しかし、3次戦では森川/野本が相手の〝3本回し〟を許さず、法政大が逃げきった。
16時に始まった法政大対早稲田大の決勝は、1番の吉田樹/松本翔太が田中蘭聖/広岡大河を逆転で下して、早稲田大が先勝する。エース対決となった2番の橋場/菊山対矢野/端山は、2日前の全日本学生選手権(ダブルス)準決勝と同じ顔合わせとなったが、矢野/端山が雪辱を果たす形でG④-0の完勝。勢いに乗った早稲田大は、3番の浅見/安達もG④-1で快勝し、ストレートで5年ぶり19回目の優勝を果たした。
小野寺剛監督は「昨日から相手に向かって来られるので、結構苦しかったです。関西学院大戦も2試合がファイナル。どちらに転ぶかわからなかったけれど、あのあたりを乗り越えられたのは大きかったです」と勝因を分析する。絶対的なエース、そして主将としてチームをまとめてきた矢野は、「最高の気分です。最後、勝った瞬間にみんながバーッと走ってきて、優勝したんだなと実感しました」と感慨深げ。「インカレ優勝のために、10人の最上級生を中心にみんなで1つになれたのが勝因だったと思います」と語った。
今年度の早稲田大が掲げたチームスローガンは『奪冠』。コロナ禍で高校3年時にインターハイを戦えなかった4年生にとっては最後のインカレで、悲願の団体戦優勝、まさに王座奪還を完遂した。