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2024.09.23

【佐賀国スポ】少年女子は広島県、石川県、三重県、岡山県がベスト4進出! 3冠を狙った東北高単独の宮城県は敗退

3日目(少年男子・少年女子):国民スポーツ大会「SAGA2024」◎9/21-24 佐賀県唐津市・松浦河畔公園庭球場、佐賀県立唐津東高等学校・中学校テニスコート

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出場メンバーは就実高単独の岡山県。東北高単独の宮城県を破って3冠を阻止した

 スポーツを通じた明るく豊かな国づくりを目指して1946年(昭和21年)からスタートした国体(国民体育大会)は、第78回大会となる今年から名称が国スポ(国民スポーツ大会)に変更となり、ソフトテニス競技は佐賀県唐津市で開催されている。競技3日目の9月23日は少年男子と少年女子の戦いが始まり、16チームで争われる少年女子は広島県、石川県、三重県、岡山県がベスト4に勝ち上がった。

宮城県は岡山県に敗れる

 この日の松浦河畔公園庭球場は、朝から強い風が吹く難しいコンディション。広島県は広島翔洋高の単独で臨み、2試合続けて苦しい展開を強いられながらも2年連続23回目の優勝に前進した。

 北海道との1回戦から三番勝負となり、3番ダブルスの西村優那/村上鈴が石垣陽菜/藤岡七星(札幌龍谷学園高)にG1-3とリードされ、第5Gで1-3のマッチを握られる。しかし、ここから粘りを発揮してファイナルに持ち込むと、逆転で勝ち抜いた。

 大阪府との2回戦も三番勝負となり、西村/村上が野間結菜/池田つばき(昇陽高)と再びファイナルに。5-6で先にマッチを握られたが、次のポイントを際どいネットインで取ると、一気に3連続ポイントで⑧-6として勝ち抜いた。

 一方、全日本高校選抜とインターハイ団体戦を制した東北高単独で、今年の3冠を狙った宮城県は、1回戦で宮崎県を下したものの、続く準々決勝で岡山県に敗れた。三番勝負となり、3番の大和美月/村上芹は、足利茉奈/髙島心菜(就実高)に常に先行されながらも、そのたびに追いついてファイナルへ。6-5で先にマッチを握ったが決められず、6-7で逆にマッチを握られた場面はしのいだが、最後は7-⑨で突き放された。

 このほか、能登高主体の石川県が1回戦で山形県、準々決勝で埼玉県を下して勝ち上がり、三重高単独の三重県は1回戦で地元の佐賀県、準々決勝で神奈川県を下してベスト4進出を決めた。24日は競技最終日で、準決勝は広島県-石川県、三重県-岡山県の顔合わせで9時にプレーボールとなる。

連覇を目指す広島翔洋高単独の広島県は、薄氷の戦いの連続を制してベスト4。3番の西村優那(左)/村上鈴は2試合続けてマッチを握られたが、最後は勝利した

地元・佐賀県の1番ダブルスには中学3年生の波多凜七(桜S.T.C)が出場。はつらつとしたプレーを見せた

佐賀県の1番ダブルスで波多と組んだ佐賀清和高3年の田代愛花。同じ桜S.T.C出身の好連係を見せた

三重高単独の三重県と対戦した佐賀県。敗れはしたが応援も大いに盛り上がった

一部のコートに設置された仮設の照明塔は20時近くまで競技が続いた1日目に威力を発揮

快晴に恵まれた佐賀県唐津市だが、強い風が選手たちを悩ませた

取材・文◎石倉利英 写真◎上野弘明