ナショナルチーム男子の兼平智孝トレーナーが、毎日できるトレーニングを紹介する連載「中学生のための身体づくり」。18回目のテーマは、正しい動作で身体をコントロールできるようになること。コートを離れてさまざまな動きに挑戦することは遠回りに感じるかもしれないが、違いから動作を学ぶことで引き出しが増え、正しい動作で身体をコンロールすることができるようになる。
「日が短くボールを打つ時間が少ない秋冬シーズンは、いろいろな動作を獲得して自在に動ける身体を作るのに最適。トレーニングは、正しい動作で取り組むことが大切です。今回誌面で紹介している8つのメニューの土台は、木登りやおにごっこ、かけっこ、でんぐり返し、ボール投げなど、幼少期の動作です。やったことのない動きは大人になってからもできませんし、一つの競技だけを極めても動作は偏ってしまいます。違いから動作を学び、身体をコントロールできるようになりましょう!」と兼平トレーナー。
今回は、力のコントロールと背骨の柔軟性が向上するスパインローリングを動画で紹介。腹筋を10%以下で使うイメージを持ちながらゆっくりと回ることがポイントだが、背筋が硬すぎると動きを制御できない。一定のスピードで動くのが理想だが、最初は、苦手なところで速く動いてしまってもOK! 反動は使わないように。ゆっくりできれば、力のコントロールがうまくいっている。
熱中!ソフトテニス部57号(Amazonへのリンクはこちら)の「毎日やればテニスに生きる! 中学生のための身体づくり」では、このトレーニングを含む全8メニューを紹介。ぜひご覧ください!
兼平智孝◎かねひら・ともたか/1984年5月18日生まれ。岩手県出身。見前中-黒沢尻北高-鹿屋体育大を経て、トレーナーに。2016年8月、宮城県仙台市にパーソナルトレーニングジム&整骨院として『H-Field Sports Performance Center 』をオープン。身体の本来の機能を呼び覚ますトレーニングで、アスリートの指導にあたる。2024年ナショナルチーム男子トレーナー