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【クラブ選手権】男子はレペゼン長崎Aが初制覇! 女子はどんぐり北広島が3年連続7回目のV!

どんぐり北広島の高橋乃綾。今季も日本代表の主軸として活躍

 全国からクラブチームが“白子”に集結! 男女ともに初日はリーグ戦を行い、その結果、翌日に各ブロック1位が決勝トーナメントに進出。そのほかコンソレーション2位、3位、4位トーナメントが展開された。注目の決勝トーナメントでは、男子は結成5年目のレペゼン長崎A(長崎)が初優勝、女子は優勝候補の最右翼、どんぐり北広島(広島)が3連覇、通算7回目の制覇を達成した。

■男子
 決勝の舞台に勝ち上がったのはレペゼン長崎A(長崎)とJohseiclubA(愛知)だった。レペゼン長崎は結成5年目で、今大会に初参戦した2年前には初出場で準優勝を飾ったチームだ。同様に、岡崎城西出身者を中心に4年前に結成したJohseiclubもまた、昨年初参戦し、16強入りした。

 激戦が続いたため、決勝はドームでのインドアでの対決となった。3面同時に展開される中、各試合ともに激しいラリーが繰り広げられた。最初に決着がついたのが第2試合、レペゼン長崎Aの垣本瑞貴/畑本理士がG3ー1からJohseiclubAの柘植省吾/寺窪歩騎に第5ゲームを奪われたものの、第6ゲームは振りきって、G④―2で先勝。続いて、第1試合もレペゼン長崎Aの平野貴次/古賀亮志が G3-0からJohseiclubAの稲熊亮哉/古川舜介に1ゲーム挽回され、第5ゲームも3-0からデュースに追い上げられたが、ここで平野/古賀亮が踏ん張り、うれしい初優勝を決めた。

「遠くから来ているので、一番いい結果を出して戻れるのはうれしいです」とチームのまとめ役でもあるレペゼン長崎Aの古賀勇哉。故郷・長崎を盛り上げたいとチームを結成したレペゼン長崎、若手の成長もあり、うれしい初優勝を成し遂げた。なお、3位にはLit.A(栃木)と松葉クラブA(愛知)が入った。

今大会、最南端から参戦したレペゼン長崎Aがうれしい初優勝を果たした

「今大会はBチームも決勝トーナメント出場を決めることができました」とレペゼン長崎の古賀勇哉。チーム全体の強化が結実した結果となった

グレッシブなプレーで初の決勝進出を果たしたJohseiclubA。「優勝を目指してきただけに(決勝敗退は)悔しいです」と坂口壮亮

■女子

「『どん北を倒したい』と皆が思って挑んできます」(どんぐり北広島・中本裕二監督)。日本代表の高橋乃綾を中心に、攻撃型並行陣、オールラウンドプレー…を武器にどんぐり北広島(広島)は今大会でも強さを発揮。2連覇中、通算6回目の優勝を飾ってきた。

 2日目、エースペアの高橋乃/岩倉彩佳を崩し、高橋乃は川口みゆきと組み、岩倉は高橋乃の妹、高橋偲と組んだ。もう1組は若手の坂本朱羽/畑中望来の3ペアで臨み、各対戦で食らいつかれながらも最後は振りきり、今年も決勝へ。そして、頂上決勝の相手はダブル後衛3ペアで難敵を倒してきた燕クラブ(新潟)だった。

 しかし、どんぐり北広島の各ペアは、攻撃型並行陣から繰り出すスマッシュやボレーをダブル後衛に拾われても、ひるまずネットプレーを連打し続けた。第1試合の高橋乃/川口が燕クラブの清水彩/前山愛をG④―0。第2試合は高橋偲/岩倉がG3-1から燕クラブの北川里菜/小林美郷にG3-2とされ、第6ゲームもデュースとなったが、高橋偲のネットイン、マッチでは岩倉がスマッシュからフォローされたボールをストロークでコーナーを突いて、G④―2。

 大黒柱の高橋乃の背中を追い、どんぐり北広島の選手たちはそれぞれにさらなる力を身につけ、3年連続、通算7回目の優勝を堅守した。なお、3位には市川クラブ(千葉)と杉並文化クラブ(東京)が入った。

3連覇、7回目のVを飾ったどんぐり北広島。それぞれの選手の進化が見えた

女子準優勝は燕クラブ。ダブル後衛3ペアで、しぶとく決勝まで勝ち上がった

取材・文◎八木陽子 写真◎井出秀人
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