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2024.11.24

【STEP4・ダブル宇】U-14女子の大武夢菜は2冠達成! U-17女子の天間麗奈は螺良寧々とのペアで初優勝!

第19回ジュニアジャパンカップ◎11月22~25日/宮崎県宮崎市・生目の杜運動公園テニスコー

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U-14女子ダブルス優勝の大武夢菜/鹿野叶恵

 宮城県宮崎市で11月22日から始まった第19回ジュニアジャパンカップ「競技者育成プログラム(Step-4)」は、23日にシングルスが、24日にはダブルスが生目の杜運動公園テニスコートで行われ、U-17男女、U-14男女の各カテゴリーで王者が決まった。

 U-14女子の大武夢菜(西袋中)は、男女全カテゴリーを通じて唯一となる2冠を達成した。「すごい好きだけど、あまり得意じゃない」というシングルスは、「いつもは固くプレーしていたので、今日は楽しむことだけを考えたのがよかった」と、決勝トーナメントに入ってからの4戦で1ゲームも落とすことなく頂点まで駆け上がった。

 シングルス3位の鹿野叶恵(明豊中)と挑んだダブルスでは、「初めて組むペアだったので、お互いにコミュニケーションを取りながら、真ん中をしっかり取り合えるように意識してプレーしました」と、予選リーグは1勝1敗の2位通過ながら、試合を重ねるごとに2人の息は合っていった。決勝トーナメントは準々決勝こそG④-2だったが、残りの3戦はいずれもファイナルの辛勝。鹿野は「(大武が)カバーしてくれる場面がたくさんあったけれど、自分でもできる範囲のことはできました。優勝できてめっちゃうれしいです」と喜びを噛みしめていた。

 U-17女子ダブルスは、螺良寧々/天間麗奈(白鷗大足利/東北高)が制した。世界選手権日本代表で、今月の全日本選手権覇者でもある天間は、「プレッシャーがあった」とシングルスは3位に終わった。その夜、神谷絵梨奈コーチから「チャレンジする気持ちでやればいい」というアドバイスを受けたことで、無意識に背負っていた重荷が取れ、「自分らしく伸び伸びしたプレーができました」と振り返る。

 螺良も「自分がつなげれば、天間さんが決めてくれる。だからどんなに辛いボールが来てもつなごうと思っていました」と、粘り強くラリーに持ち込み、自らポイントを挙げる場面も作った。決勝の相手は、予選リーグの再戦となる宮下日香莉/中谷ももこ(能登高/須磨学園高)。天間にとって中谷はシングルス準決勝で完敗した相手だったが、ファイナルにもつれる熱戦をものにして雪辱した。

 男子U-17ダブルスは、木本琉偉/白井颯(明徳義塾高/東北高)が初優勝。シングルスは同じリーグで戦い、ともに植田璃音(高田商業)に敗れていたが、ダブルス決勝の大一番で佐藤蒼真(西郷第一中)と組んだ植田にストレートで快勝した。木本は「全部が厳しい試合でしたが、2人で1本勝ちきれたのでうれしかったです」、白井は「先行されたり、負けそうになった時もお互いに声を掛け合ってできました」と語り、それぞれに大きな自信をつかんだようだった。

 この日の決勝結果は以下の通り。「競技者育成プログラム(Step-4)」は、明日25日の昼頃まで行われ、閉講式の後、解散となる。

▼U-17男子ダブルス決勝

木本琉偉/白井颯(明徳義塾高/東北高)G④-0佐藤蒼真/植田璃音(西郷第一中/高田商業高)

U-17男子ダブルス優勝の木本琉偉/白井颯

▼U-17女子ダブルス決勝

螺良寧々/天間麗奈(白鷗大足利/東北高)G④-3宮下日香莉/中谷ももこ(能登高/須磨学園高)

U-17女子ダブルス優勝の螺良寧々/天間麗奈

▼U-14男子ダブルス決勝

村田優斗/山田柊輝(上青木中/朝桜中)G④-3田中暖人/杉田悠(朝日丘中/湊山中)

U-14男子ダブルス優勝の村田優斗/山田柊輝

▼U-14女子ダブルス決勝

大武夢菜/鹿野叶恵(西袋中/明豊中)G④-3五十畑咲和/浅野琉愛(松山中/北仙台中)

U-14女子ダブルス優勝の大武夢菜/鹿野叶恵

 

取材・文◎小野哲史 写真◎上野弘明