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2024.12.14

【STリーグ2日目】男子はNTT西日本が唯一全勝守る! 女子は東芝姫路・ナガセケンコー・SHIROYAMAが横一線に

第2回STリーグ◎12月13~15日/愛知県豊田市・スカイホール豊田

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長江
勝負所で仕事をした広岡/永江

 昨年、日本リーグから「STリーグ」に名称を変えた国内最高峰のリーグ戦は、男女各8チームが愛知県豊田市・スカイホール豊田に集まり、総当たり戦を実施。第2日目の12月14日は、5戦目を終えた。

 全勝で終えた男子は、28回目14連覇を狙うNTT西日本。2日目の最終試合で4連勝中のヨネックスを大接戦の末に勝利した。

 第1試合、本倉健太郎/上松俊貴は、米澤要/榊原耕平にストレート勝ちし、NTT西日本に先制点をもたらすが、続くシングルスの内田理久は、絶好調の山根稔平にG2-④で敗れた。第3試合、両チームの熱い声援が飛ぶ中、NTT西日本が送り出したのは、2023年の全日本王者、長江光一/広岡宙。ヨネックスは高月拓磨主将と、ルーキー荒木駿に勝負を託した。

 試合は、ダブル前衛同士の激しいボレー戦に。極上の接近戦は奪っては奪い返す攻防戦になり、3ゲーム6点オールまで均衡するが、最後は試合巧者の長江が、サービスをラッシュして叩きにいってポイントをもぎとり、ゲームカウントはG2-1に。すると、一気に流れはNTT西日本に傾き、NTT西日本が全勝を守りきった。

 試合後、選手の奮闘に目を潤ませたNTT西日本の堀晃大監督は、「内田が負けたことは悔しかったのですが、あれでチームの気持ちは一段階上がった。明日も気を引き締めて頑張ります」と決意を話した。

ヨネックスの山根はNTT内田を下した

 女子は、前回の1位から3位の東芝姫路、ナガセケンコー、SHIROYAMA HOTEL Kagoshimaが4勝1敗で並ぶ大混戦に。

 第5戦で優勝の望みをつないだのは1敗していたナガセケンコー。箱崎愁里/藤城みちるが三番勝負で第4戦まで唯一全勝を守っていたSHIROYAMA HOTEL Kagoshimaの大黒柱、末吉りえ/元村華楠を下す金星を挙げた。

 大きな1勝をつかんだ田中弘監督は、試合後、「調子が悪かった箱崎/藤城がいま、ブレイクしてくれた」と手放しで喜び、「うちは明日もこのオーダーで行くと思います」と大きな自信をつけていた。

 また、第5戦で1敗中の東芝姫路は、全敗のヨネックスに三番勝負に持ち込まれる苦境をしのいだ。3番の宮原あかり/岡野若奈は、ファイナルゲームで小林愛美/杉本希を突き放すと、目に涙が浮かべ、勝利を喜んだ。

 熱戦を見守った岡部勝式監督は、「明日はとにかく2試合勝つだけです」と2連覇に向け、気を吐いていた。

好調の加奈乃佳(SHIROYAMA HOTEL Kagoshima)

優勝争いに残ったナガセケンコー

ヨネックス戦の三番勝負を制した宮原/岡野(東芝姫路)

■男子中間結果
5勝:NTT西日本
4勝1敗:ヨネックス
3勝2敗:ワタキューセイモア・東京ガス
2勝3敗: 東邦ガス・太平洋工業
1勝4敗:福井県庁
5敗:UBE

■女子中間結果
4勝1敗:東芝姫路・ナガセケンコー・SHIROYAMA HOTEL Kagoshima
3勝2敗:ワタキューセイモア
2勝3敗:アドマテックス・太平洋工業
1勝4敗: アキム
5敗:ヨネックス

取材・文◎鈴木快美 写真◎菅原淳