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【YONEX CUP 2025】いきなり強さ見せた矢野颯人/上松俊貴(早稲田大/NTT西日本)が優勝! 女子は天間麗奈/宮前希帆(東北高/ワタキューセイモア)が最後の大会も制す

期待がふくらむ矢野/上松

「YONEX CUP 2025 国際札幌大会」が2月23日(日)、北海道札幌市の北海きたえーるで開催された。今大会には、台湾と韓国から有力ペアが参戦。さらに国内の強豪選手に、北海道連盟と札幌連盟の推薦選手を加えた男女各16ペアが、予選リーグと決勝トーナメントで激戦を繰り広げた。

 男子決勝では、大会連覇を狙うNTT西日本の広岡宙/長江光一と、結成して間もない注目ペアの矢野颯人/上松俊貴(早稲田大/NTT西日本)が対戦した。

 第1ゲームはサウスポーの矢野が繰り出す強烈なサービスでペースをつかんだ矢野/上松が先取。一方の広岡/長江も円熟のダブルフォワードでゲームを取り返し、G1-1とした。

 しかし、ここから徐々に攻勢を強めた矢野/上松は、迫力満点のストレートへのパッシングやセンターへのボレーで要所のポイントを奪取。そのまま3ゲームを連取した矢野/上松ペアが、G④-1で優勝を果たした。

いつも総合力の高さを見せてくれる広岡/長江

 女子決勝には、天間美嘉/左近知美(日本体育大学)と、天間麗奈/宮前希帆(東北高校/ワタキューセイモア)が進出。昨季の全日本選手権準決勝以来となる姉妹対決が札幌の地で実現した。

 試合は攻守が目まぐるしく入れ替わる白熱した展開に。天間麗/宮前が3ゲーム連続でデュースを制してG3-1と王手をかけたものの、天間美/左近もそこから2ゲームを奪い返し、ファイナルゲームに突入した。

 ここでも互いに譲らず、緊張感あふれる攻防を繰り広げたが、最後は皇后杯覇者の天間麗/宮前がファイナルデュースを⑩-8で押しきり、今大会初優勝を勝ち取った。皇后杯を初ペアで制してから、全日本インドア優勝、そして最後と思われる今大会をも制した。

この後は高校選抜大会に集中する天間麗奈

安定感が増している宮前希帆

●男子ダブルス結果
優勝
矢野颯人/上松俊貴(早稲田大/NTT西日本)
準優勝
広岡宙/長江光一(NTT西日本)
3位
米川結翔/髙月拓磨(明治大/ヨネックス)
3位
橋場柊一郎/菊山太陽(法政大)

この先が注目される2人

▼決勝
広岡宙/長江光一(NTT西日本)1-④矢野颯人/上松俊貴(早稲田大/NTT西日本)

▼準決勝
広岡宙/長江光一(NTT西日本)④-2米川結翔/髙月拓磨(明治大/ヨネックス)
橋場柊一郎/菊山太陽(法政大)0-④矢野颯人・上松俊貴(早稲田大/NTT西日本)

●女子ダブルス結果
優勝
天間麗奈/宮前希帆(東北高校/ワタキューセイモア)
準優勝
天間美嘉/左近知美(日本体育大学)
3位
佐藤日香利/根岸楓英奈(東芝姫路)
3位
原口美咲/古田麻友(ワタキューセイモア)

▼決勝
天間美嘉/左近知美(日本体育大学)3-④天間麗奈/宮前希帆(東北高校/ワタキューセイモア)

▼準決勝
佐藤日香利/根岸楓英奈(東芝姫路)3-④天間美嘉/左近知美(日本体育大)
原口美咲/古田麻友(ワタキューセイモア)2-④天間麗奈/宮前希帆(東北高校/ワタキューセイモア)

これが最後となるか、日本代表で再結成か、今後が注目されるほど強い

今年注目される天間美嘉

幅広い動きが魅力の左近知美にとっても勝負の年に

取材・文◎能登亨樹 写真◎今井雅博
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