今年も、日本を代表する男女8ペア(16名)が集結し、第65回ルーセントカップ 全日本大会(東京インドア)が開催され、熱戦が繰り広げられた。その中でも、将来日本ソフトテニス界を牽引するであろう、若手選手に着目し、今大会で感じたこと、さらには全国の中学生へ向けてメッセージをもらった。
⑩天間美嘉(日本体育大2年)選手の場合
――大会を振り返ってください。
天間 天皇杯に出場させていただいた時も緊張してしまったのですが、今回もこういう大きな舞台で初めての出場だったので、ちょっと緊張してしまって…。本当は、「楽しんで、向かっていく」という目標だったのですが、まだ、不安な気持ちでプレーしていた部分があったので、そこを課題として、もっとこれから頑張りたいです。
――印象に残った試合はありますか。
天間 高橋/岩倉ペアとの対戦。すべてのプレーがダイナミックで、思いきりやっているので、仮にミスをした時でも思いきってミスをしているので、私ももっと気持ちを前に出してやんなきゃな…と感じました。
――中学生へのメッセージを。
天間 これは昔から自分の課題でもあるのですが、緊張している時や、ゲームの流れが悪い時は自分の中で「恥ずかしいプレーはできない」とか、監督さんやコーチの目などを過剰に意識してしまい、「丁寧に、ミスなく」と行きがちでした。結果としてプレーが、萎縮してしまうので、そんな時こそ、自分の殻を破って、あえて一本思いきって打ってみることでリラックスできるので、緊張した時ほど、「思いきってプレーする」という気持ちで頑張って下さい。
――今後の抱負を。
天間 日本代表選手になり、世界で活躍できる選手になれるよう、頑張ります!
※今大会では、いま一つ波に乗りきれなかった感があったようだが、それでも要所で見せる力強いパッシングショットは、女子選手とは思えないほどの強さとキレがあり、時折会場を湧かせていた。自身では「私はテンポが武器なんです」と語る。今回の悔しさをバネに、精神的にも一回り成長した「テンポの天間」が、世界の舞台で大暴れする姿を期待したい。