TOPICS
社会人/クラブチーム
2025.03.09

【平和カップ】女子はヨネックス、互いに助け合ってV! 今大会で現役引退の高橋乃綾擁するどんぐり北広島が準優勝

第5回平和カップひろしま国際大会◎3月8、9日/広島市・広島翔洋テニスコートほか

関連キーワード:
ヨネックスのルーキーペア、赤川/杉本。全勝の活躍だった

 60チームがエントリーした女子。海外勢は韓国、台湾が参戦した。昨年の覇者、ナガセケンコーは多数の大会で団体Vを飾り、今大会も優勝候補ナンバーワンだった。さまざまなチームが向かってくる中で、準々決勝でアドマテックスに三番勝負の末に敗退。4強には第1シードを倒したアドマテックス、地元・どんぐり北広島、国学院大C、ヨネックスが入った。

 4強決めで第1シード、ナガセケンコーを三番勝負の末に破ったアドマテックスは、その勢いで準決勝・どんぐり北広島戦も駆け抜けたかった。だが、第1試合、どんぐり北広島の高橋偲/畑中望来は準々決勝の三番勝負を制して勢いに乗るアドマテックスの浅見今日子/瀬戸口快のペースを崩し、G1-2から3ゲーム連取して。G④―2。第2試合ではエース、高橋乃綾/岩倉彩佳が0で完勝。決勝進出を決めた。

 もう一方の準決勝は、4強決めで韓国のNH農協銀行を②―1で破った國學院大Cがヨネックスと対戦。準々決勝で魅せたしぶとさを発揮したいところだったが、テンポよく攻撃を繰り出すヨネックスに0-②。格上相手にも臆せず、しっかりと力を発揮し、大健闘を見せていた國學院大Cだったが、ここで姿を消した。

 決勝はどんぐり北広島vsヨネックス。2面同時展開で第1試合は高橋乃/岩倉VSヨネックスの小林愛美/𠮷田澪奈のエース対決に。試合はサービスキープで進み、ファイナルへもつれ込む。ファイナルも互いに譲らず6オール。最後は岩倉のローボレー、レシーブツイストで2ポイント連取し、⑧―6。

 だが、第2試合ではどんぐり北広島の高橋偲/畑中がG3-0としたものの、ここからヨネックスの大友紅実/白﨑ひかるが脅威の粘りでファイナル逆転勝ち。三番勝負へともつれ込んだ。

 三番勝負。高橋乃の引退試合を優勝で飾りたいと執念を燃やしていたどんぐり北広島の坂本朱羽/川口みゆきだったが、ヨネックスのルーキー・赤川友里奈は厳しいコースへボールを集め、杉本希が坂本のロビングをことごとくハイボレーで阻み、G④―0。混戦のトーナメントをヨネックスが制した。

「私たちのチームは練習が少ない分、技術以外の試合の組み立てなどで勝利をしていかないといけません。今回はそれぞれがいいところで活躍してくれ、優勝することができました」とヨネックスの𠮷田キャプテン。小林/𠮷田という太い柱を持ち、新加入ペア、赤川/杉本は負けなしでチームに貢献。さらに、大友/白﨑は決勝でG0-3からの逆転を見せるなど、それぞれの力を結集してもぎ取った優勝だった。

3ペアともに試合巧者のヨネックス。新シーズンを前に優勝を手にした

準々決勝の日体大A戦では坂本/川口が三番勝負に勝利し、4強入り

好勝負を見せ、3位入賞のアドマテックス。新加入の選手たちも大活躍

國學院大Cは韓国の強豪、NH農協銀行を倒して4強入り

今大会で現役を引退する高橋乃綾。多くのファンが彼女の最後の試合を観るために会場に駆けつけた

取材・文◎八木陽子 写真◎西田泰輔