
【全日本高校選抜・男子3日目】前回覇者の尽誠学園が決勝三番勝負で宿敵・高田商業を破って4連覇を達成!
第50回全日本高校選抜大会◎3月28~30日/和歌山ビッグホエール・ビッグウェーブ
- 関連キーワード:
- 和歌山ビッグホエール・ビッグウェーブ
- 全日本高校選抜
- 亀安隼亘
- 高田商業
- 笹川慈瑛
- 尽誠学園
- 西山亮太
- 木更津総合
- 久田遼
- 霞ヶ浦
- 池部綾
- 植田璃音
- 丸田貴士
- 樋口大翔
- 荻谷侑磨
- 飯降脩
- 第50回全日本高校選抜大会
- 高校選抜

3月28日から和歌山県の和歌山ビッグホエール・ビッグウェーブで行われている全国高校選抜大会。大会最終日の30日は男女それぞれ準々決勝、準決勝、決勝があり、男子は前回チャンピオンの尽誠学園が昨夏のインターハイ王者・高田商業を破って4連覇に輝いた。
手に汗握る熱戦が多かった。準々決勝では霞ヶ浦が岡崎城西をストレートで下した以外は、3試合が三番勝負に。高田商は三重に、木更津総合は上宮に、尽誠学園は和歌山北に競り勝ったが、どれも紙一重の勝負だった。
準決勝2試合も3番までもつれ、とくに尽誠学園は木更津総合に1番を落とした後、2番も一気に3ゲームを先取される絶体絶命の状況に追い込まれる。しかし、亀安隼亘/笹川慈瑛の劇的な逆転勝ちは相手がつかんでいた流れを引き寄せた。
決勝は4年連続同じ顔合わせとなった高田商業対尽誠学園。2面展開で行われ、まず尽誠学園の亀安/笹川がナショナルメンバーの植田璃音と荻谷侑磨のペアを0で一蹴し、先勝する。対する高田商業も樋口大翔/西山亮太が1点を取り返し、この大一番も三番勝負へ。高田商業の飯降脩/久田遼、尽誠学園の池部綾/丸田貴士はプレッシャーのかかる中、互いに強気な姿勢を崩さない。一歩も引くことなく、ファイナルにもつれ込んだゲームはどちらに転んでもおかしくなかったが、最後は池部の強烈なショットが久田のラケットを弾き、勝負あり。勝利の女神は、苦しんで、苦しんで苦しみ抜いた尽誠学園に微笑んだ。
主将の丸田は「自分たちは過去の先輩に比べて経験も力もなかったですが、森(博朗)先生が先頭に立って僕たちを引っ張ってくれました。苦しい場面は多かったけれど、日本一という目標が決まっていたので、それを達成するまではペアや仲間を信じてやりきるだけでした」と胸を張る。森監督も「四国の選抜予選で負け、アゼリアカップで負け、ずっとミーティングを重ねてきました。テニスだけでなくいろいろな話をして、選手たちの理解度が高まり、何とかこの大会に間に合った印象です。優勝できたのは選手たちがよく頑張ってくれたことに尽きると思います」と語り、選手たちの手で高々と胴上げされた時は感無量の表情を浮かべていた。

準優勝の高田商業

3位の霞ヶ浦

3位の木更津総合