新連載『私の記憶』では、その人の心の中で輝き続けている名勝負を教えてもらいます。なつかしい写真とともにどうぞ。記念すべき第1回はぉまみさんからです。今年の7月中旬までインターハイ編(カウントダウン企画)としてお届けします。
2014年南関東インターハイ。現在、韓国で活躍している船水颯人選手が高校3年生の時でした。私の故郷千葉県にあるテニスの聖地、白子町で開催されたこともあって、とても鮮明に覚えています。
船水颯人選手、伊藤幹選手(ヨネックス)など現在も日本のトップで活躍している選手がひしめき合う中、勝ち進んだ、丸岡/宮田(尽誠学園高)と立木/真野(中京高)の準々決勝の一戦。丸岡選手のしなやかな展開に合わせて、宮田選手が果敢に攻めるのに対し、真っ向勝負で打って攻める立木/真野。一進一退の攻防はファイナルまでもつれました。
ファイナルに入って足を吊った真野選手の横を無情にもかすめるパッシング。それをあきらめずに気合いでカウンターする立木選手。気持ちが身体を動かしているのを目の当たりにした瞬間でした。最終的には丸岡/宮田がファイナル18-16で死闘を制し、勢いをつかんだ2人が準決勝でハイジャパ優勝の内本/丸山(上宮高)、決勝で長尾/杉山(岡山理大附)に勝利し、優勝を果たしました。
その後、激戦を繰り広げた丸岡選手と立木選手は明治大の同級生として紫紺の旗の下、戦う仲間になったことも、とても感慨深く、私の思い出のインターハイになっています!
2014年インターハイ個人戦結果はこちら
立木/真野(中京高)
個人優勝を決めた丸岡/宮田
塩田監督と勝利を喜ぶ
部員たちに優勝を祝福される
準優勝は長尾/杉山(岡山理大附)
2014年の男子団体戦当日は12500名もの人たちが来場して超満員だった。優勝は高田商業 写真◎井出秀人