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プレー&コラム
2017.12.11

頑張っているのにやる気がないと言われる…まずは自分を客観視してみよう

ソフトテニスに効くメンタルトレーニング講座Vol.41  講師◎大儀見浩介

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いつも指示待ち、自分に自信がなくて……。原因は自己肯定感が低いからかも。毎日365日、自分を観察する『セルフモニタリング』で目に見える自信を積み上げよう!

自分って人から見たらどう見えてる?

Q.1本1本を大切に打っているつもりだけど、周りの人からは適当に打っていると言われる。

質問者の方は一生懸命やっているつもりなのに、周りからしたら、サボっている、何も考えていない(主体性がない)と受け止められてしまう。気持ちはよく分かります。周りにそう見られても、質問者の方が「私はちゃんと考えている」と思えるのは、自分を持っている証拠です。基本的には“言いたい奴には言わせておけばいい”。その上で、自分がさらに成長するためには、どんな工夫ができるかを考えてみましょう。

まずは一度、客観的に自分の映像を見てみます。適当に打っていると思われるということは、表情や仕草、行動が緊張感を欠いているようにとらえられやすいのかもしれません。映像を見たり、セルフモニタリング(練習日誌)を続けていく中で、もう少し真剣にやる必要があると気づけることもあるでしょう。

「チームメートやキャプテンの立場に立って見ると、私がチャレンジする姿を見せたら、チームのムードがもっと良くなるのかもしれない」
「みんなに『手を抜いている』と言われるのは、私のためを思って言ってくれているのかも。私ももう少し努力していこう」

こんな言葉が練習日誌にでてくるようになったらいいですね。

Q.試合中にいろんな気持ちが混ざり、ペアに当たってしまう。

どんな気持ちが混ざっているのでしょうか。不安、焦り、自信のなさ、うまくいかない現状……そういうときは、ペアに当たらず、自分に当たりましょう! 自分で受け止め、そのときできることをするだけです。深呼吸、ガットを触るルーティンかもしれない。

試合中の焦りや不安は、勝ちたいという気持ちや負けたくないという気持ちの表れです。本気になっている証拠ですから、悪いことではありません。

ただ、「勝とう勝とう」と気持ちが焦ってしまうと、勝ちは逃げていきます。今できることを全力でやるのが大事ですから、ペアに当たる方向にエネルギーを使ってしまうのはもったいないですね。当たられたペアのパフォーマンスも下がってしまいます。


著者Profile 大儀見浩介●おおぎみ・こうすけ
東海大一中(現・東海大学付属翔洋高等学校中等部)サッカー部時代に全国優勝を経験。東海大一高ではサッカー部主将、東海大学進学後、高妻容一研究室にて応用スポーツ心理学(メンタルトレーニング)を学び、現在はスポーツだけでなく、教育、受験対策、ビジネス、社員研修など、さまざまな分野でメンタルトレーニングを指導している。2012年、メンタルトレーニングを広く伝えるために「株式会社メンタリスタ」を立ち上げる。著書に『クリスチアーノ・ロナウドはなぜ5歩下がるのか~サッカー世界一わかりやすいメンタルトレーニング』(フロムワン)、『勝つ人のメンタル~トップアスリートに学ぶ心を鍛える法』(日経プレミアシリーズ)。年間約250本の講演活動を行っている。