【インハイ】初出場で充実感と悔しさを味わったワイアット ガナー 理央/石丸鋭(佐世保工)「全国の壁の高さを実感した」
男子1日目個人戦:インターハイ2018◎7/30-8/6三重県・三重交通Gスポーツの杜鈴鹿庭球場
7月30日(月)から8月6日(月)にかけて、ソフトテニスのインターハイが三重県鈴鹿市で開催されている。8月4日は男子318組がエントリーした個人戦が行われており、5日までの2日間で優勝を争う。
力を出しきれず0で敗戦
早くも強烈な日差しが照りつける朝9時ごろから最初の対戦が始まった1回戦。高岡商(富山)の尾山仁哉/上田悠馬と対戦した、佐世保工(長崎)のワイアット ガナー理央/石丸鋭は、同校から出場した唯一のペア。団体戦は県予選決勝で敗れて出場を逃しているだけに、なおさら個人戦に懸ける思いは強かった。
しかし、立ち上がりから相手の勢いに押され、思うように攻め込めない。アメリカ国籍の父を持つ3年生の後衛・ワイアットはダイナミックなサービスやストローク、2年生の前衛・石丸は果敢なネットプレーで何とか反撃しようとしたものの、終わってみれば0で敗れ、初戦突破はならなかった。
インハイ初出場の充実感と、初戦敗退の悔しさ。両方を味わった2人に試合後、話を聞いた。
「来年もインハイに出たい」(石丸)
――1回戦敗退となりました。いまの心境は?
ワイアット 就職活動が忙しくて練習があまりできず、今日もいつものようなプレーができませんでした。終わってみると、もっとラケットを振っていければよかったです。
石丸 自分たちのプレーが全然できず、反省点もあまり見つからないような試合になってしまいました。悔しいです。
――中学からソフトテニスを始めた2人は、全国大会への出場も初めてとのことですが、インハイ初出場の感想は?
ワイアット 県大会なら、最初の方は簡単なミスをしても勝てていました。でも全国は、初戦から各都道府県のトップレベルの相手との戦いになるので、ちょっとしたミスで流れが変わってしまう。全国の壁の高さを実感しました。
石丸 最初から県大会の決勝のような感じで。いつも県大会では最初はダメで、どんどん上がっていくタイプなので、全国では通用しませんでした。自分はあと1年あるので、来年もインターハイに出られるように頑張りたいです。
――ワイアット選手は3年生で、最後のインハイです。高校のソフトテニスはどうでしたか?
ワイアット 初戦で負けてしまいましたが、このような舞台に立つことができて、いい3年間でした!
――石丸選手は来年に向けて、どんなことを高めていきたいですか?
石丸 公開練習のときから見ていて、全国の他の学校は練習の質や雰囲気が自分たちとは全然、違いました。これを生かして、練習からしっかりやっていきたいです!
取材・文・写真◎石倉利英 写真◎井出秀人(プレー)