【高校選抜・初日】完敗をインハイへの糧に。高橋瑚子/稲田みのり(岩国商業)「この悔しさを常に持ち続ける」
第46回全日本高校選抜大会◎3/28-30 愛知県名古屋市・日本ガイシスポーツプラザ
昨年は新型コロナウイルスの影響で中止となり、2年ぶりの開催となる全日本高校選抜大会が、3月28日に愛知県名古屋市の日本ガイシスポーツプラザで開幕。男女各36チームによる戦いは初日の全試合を終えた。
国体を控える三重高に完敗
中国3位で4年ぶり5回目の出場(中止となった昨年の大会を含む)を果たした岩国商業(山口)は、1回戦で三重高(三重)と対戦した。今年、三重県で開催される国体に向けて強化が進んでいる強豪相手に勝利を目指したものの、1番の山本ひかる/佐古月奈が0で敗れ、2番の高橋瑚子/稲田みのりもG1-1から3Gを連取されて1で敗戦。最後に意地を見せたかった3番の木村明日香/津枝好奏も0で敗れ、完敗で初戦敗退となった。
白須藍監督は「相手はアンダーに入っている選手もいて、名前負けしないように準備してきましたが、やっぱり名前負けしていたかな。本来のプレーを100パーセント出しきれていなかった」と振り返る。悔しい敗戦を経て出直しを誓う新3年生のキャプテン、稲田と、高校で初の全国大会を終えた新2年生の髙橋に話を聞いた。
「ラケットを振りきることはできた」(高橋)
――このチームで初の全国大会は初戦敗退となりました。
稲田 最初はどんどん攻めようという気持ちでした。でも後半になるにつれて消極的になったのが敗因だと思います。
高橋 最後までラケットを振りきることを目標にしていました。それができたのは、よかったです。
――選抜に向けて、どのようなプレーを練習してきましたか。
稲田 ダブルフォワードの形で攻めていく展開を練習してきました。それをもう少し出せれば、と思います。
――高橋さんは高校で初めての全国大会でした。
高橋 会場に入ったときは緊張していました。でもコートに立ったら、すごくワクワクして、楽しんでプレーできました。
――三重高との差は、どんなところにあると感じましたか。
稲田 私たちの相手はダブル後衛でした。(前衛の)私がロブを押さえれば後衛が助かるので、そこで確実にポイントを取れるように練習していきたいです。
高橋 相手は前衛を見て、足元に打ってきたりしていました。見習おうと思います。
――インターハイに向けて、どんなところを鍛えていきたいですか。
稲田 全国トップレベルのチームと試合ができたことは、新型コロナウイルスの影響もある状況で、当たり前ではないと思います。この悔しさを今後の練習でも常に持ち続けて、反省点をみんなで話し合い、インターハイでは勝てるように頑張りたいです!
高橋 強豪校に対しても立ち向かっていきたいです。公立校のプライドを持って頑張ります!
取材・文◎石倉利英 写真◎川口洋邦(試合)、石倉利英(集合)