【全日本女子・男子選抜】ダブルスは船水/上松、徳川/黑木が頂点に!シングルスは上岡、尾上が優勝
第66回全日本女子選抜大会・第5回全日本男子選抜大会◎4/3、4 駒沢オリンピック公園総合運動場内・屋内球技場
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4月3日(土)、4日(日)、東京・駒沢オリンピック公園総合運動場内 屋内球技場で66回目を迎える伝統の全日本女子選抜大会、および全日本男子選抜大会が開かれた。2021年度最初のビッグイベントで、優勝した選手たちからは「幸先のいいスタートをきれた」という声が多くもれた。
■女子ダブルス
ベテラン徳永&黑木に栄冠
3ペアずつの予選リーグを勝ち上がった8ペアが決勝トーナメントへ進み、王座を争った女子ダブルス。24ペアの頂点に立ったのは、今年28歳を迎えた徳永愛実/黑木瑠璃華(ヨネックス)だった。黑木にとっては、2016年以来、二度目の優勝になる。
ベテランらしい試合運びのうまさを見せつけたのは、笠井佑樹/芝崎百香(ナガセケンコー)を迎えた決勝戦だ。今大会は、ナガセケンコーが特別協賛を務めており、会場では、ナガセケンコーの社員たちが笠井/芝崎の試合を見守り、2人は粘り強く決勝戦へ勝ち上がった。
徳川/黑木戦でも、2人は「勝ちたい」という気持ちを前面に出し、G2-0、G3―1と先行し、観客席は「よもや優勝か」と沸き立った。しかし、ここから暗転。リードを許した場面でも「焦りはなかった」という徳永/黒木は、徐々に動きがよくなり、勝負をG3-3のタイへ。さらに長いラリーの連続になった勝負所の7ゲーム目を奪うと、一気に頂点へ駆け抜けた。
「今大会は決して受けに回らず、リードされたときもアグレッシブに行けたのがよい結果につながりました」とヨネックスの松口友也監督。笑顔で優勝杯を受け取った徳永と黑木は「今日、また新しい課題が見えてきたので、アジア選手権の予選会までに修正したい」と次のターゲットを見つめていた。
■女子シングルス
尾上が4度目Vで最多記録タイ
日本屈指のシングラー4人が戦った女子シングルスは、尾上胡桃(日大桜友会)が3回連続4回目の優勝を飾り、06年に辻美和(東芝姫路)が樹立した最多優勝記録に並んだ。
決勝戦では、昨年12月の日本リーグで全勝した石井友梨(ワタキューセイモア)をG④―1で下した。尾上は、「私の持ち味は、フィジカルの強さなので、長い試合になるように仕掛けました」と振り返り、優勝を決めると「やった!」と両手を挙げて喜んでいた。
■男子ダブルス&シングルス
より多くの真剣勝負の場を増やし、多くのファンを魅了するため、2017年にスタートした男子の部は、それぞれ船水颯人/上松俊貴(稲門クラブ)と上岡俊介(同志社大)が王座に就いた。
4ペアで争ったダブルスは、船水/上松のねばり勝ち。準決勝の中本圭哉/鈴木琢巳(福井県庁) 戦は8ゲーム、決勝の安藤優作/松本倫旺(東京ガス)戦は9ゲームまでもつれるが、2人は大事な場面で堅実にプレーしていた。
船水は「今回、いいイメージで試合に入れませんでしたが、うまくいかないなりに、上松と話し合って修正できました」と振り返っている。
男子シングルスは、「インドアのシングルスは今大会が初めて」という上岡が初出場で初優勝。準決勝で高倉和毅(早稲田大)、決勝で大友駿 (東邦ガス)を退けた。
試合後は、太ももをこぶしでとんとん叩きながら、「インドアは、ボールまで足をしっかり運ばないといけないので疲れますね」と話し、「でも、結果を残せてよかった」と安堵の表情を浮かべていた。
★最終結果
■女子ダブルス
1位 徳川愛実/黑木瑠璃華(ヨネックス)
2位 笠井佑樹/芝崎百香(ナガセケンコー)
3位 高橋乃綾/半谷美咲(どんぐり北広島)
3位 森合弥代/清水麻美(ダンロップ)
■女子シングルス
1位 尾上胡桃(日大桜友会)
2位 石井友梨(ワタキューセイモア)
3位 那須暁帆(アドマテックス)
3位 早川日向(ナガセケンコー)
■男子ダブルス
1位 船水颯人/上松俊貴(稲門クラブ)
2位 安藤優作/松本倫旺(東京ガス)
3位 中本圭哉/鈴木琢巳福井県庁)
3位 林田和樹/髙月拓磨(ヨネックス)
■男子シングルス
1位 上岡俊介(同志社大)
2位 大友 駿 (東邦ガス)
3位 増田健人(福井県庁)
3位 高倉和毅(早稲田大)
取材◎鈴木快美 写真◎井出秀人