【インハイ】同士討ち決勝を制して日本一! 寺澤佑珠妃/北川アンナ璃咲(京都光華)「ホンマに、このチームでよかった!」
インターハイ2021:女子◎8/2-4 石川県七尾市・和倉温泉運動公園テニスコート
ソフトテニスのインターハイ、女子は石川県七尾市の和倉温泉運動公園テニスコートで開催された。8月4日は316ペアが出場した女子個人戦2日目が行われ、寺澤佑珠妃(てらざわ・ゆずき)/北川アンナ璃咲(きたがわ・あんなりーざ)が頂点に立っている。
京都の女子初のインハイタイトル
1日目に3回戦までを消化して316ペアから64ペアに絞り込まれた個人戦。1日目同様に猛烈な暑さのなか、激しいサバイバルが繰り広げられた。
今年の個人戦は京都光華の充実ぶりが光り、寺澤佑珠妃/北川アンナ璃咲、中尾陽菜/西村ゆめの2ペアが準決勝に進出。どちらも勝って決勝進出を決めた時点で同校にとって、そして京都勢の女子としても初のインターハイタイトルが確定した。
同士討ちの決勝は、第1Gからペースを握った寺澤/北川が0で圧倒して優勝。試合後は支え合い、高め合ってきた仲間とともに健闘をたたえ合った。目標としていた団体戦が準決勝敗退に終わった後、切り替えて日本一を勝ち取った2人に試合後、話を聞いた。
「本当に信じられない」
――日本一です!
寺澤 まだ実感が湧かないです。
――北川さんは試合後にベンチに帰って「ホンマに?」と言っていましたね。
北川 ハハハ(笑)。私もまったく実感が湧かないです。
寺澤 これがインターハイのことだと考えると「え、インターハイの?」と思います。
北川 本当に信じられないです。
――どんな点が優勝につながったと思いますか?
北川 気持ちです。気持ちしかないです。インターハイの前までペアの調子が上がらず、悩んでいたんですけど、やるしかないという一心で団体戦から臨むことができました。
――初優勝を狙った団体戦は準決勝敗退でした。
寺澤 団体戦では慎重になり過ぎたり、逆にやろうと思い過ぎて暴走してしまったり……。個人戦では落ち着いて、一つずつ考えてプレーすることを意識しました。
北川 団体戦は優勝しか考えていなかったのですが、負けてしまったので、個人戦でやるしかないと思いました。誰かが絶対に優勝すると思って、一瞬で切り替えました。
――その優勝するペアが、自分たちになりましたね。
寺澤 はい、そうです!
北川 そうだね!
――入学当時から目標に掲げていた日本一が現実になりました。
北川 あらためて、日本一になるためにはソフトテニスだけじゃないんだな、と思っています。京都光華は日本一を目標に、もちろんプレー面でも練習をたくさんしていますが、それだけではなく、学校生活や、保護者や周りの人々への感謝など、一つひとつの行動がすべて試合の結果につながるとミーティングで話しています。それを、試合に負けた選手も誰一人、気を抜くことなくやるとチームで決めていました。それが結果につながったと感じています。
寺澤 ホンマに、このチームでよかったです。今日も先に負けたペアが、悔しいはずなのに、ずっとサポートしてくれました。勝ったら「おめでとう!」と、試合前には「できるよ!」と声を掛けてくれて。みんなとソフトテニスができてよかったです。
――優勝おめでとうございます!
寺澤・北川 ありがとうございます!