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2022.10.11

【国体】成年男子は広島が連覇! 万全ではない中、圧倒的な勝利!

4日目(成年男子):第77回国民体育大会「いちご一会とちぎ国体」◎10/7-10 栃木県那須塩原市・石川スポーツグラウンドくろいそテニスコート

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2連覇を決めた直後の広島。NTT西日本としては、今季の個人戦および団体戦、出場した大会すべてのタイトルを独占中。今回の国体も、その偉業への通過点だった

 第77回国民体育大会「いちご一会とちぎ国体」のソフトテニス競技は10月10日、栃木県那須塩原市の石川スポーツグラウンドくろいそテニスコートで最終日の4日目が行われた。24チームが参加した成年男子は、NTT西日本の広島が優勝した。

 2日目は霧雨の中での戦いとなった。ソフトテニスにとっては、非常に難しいコンディションの中での成年男子決勝は、NTT西日本単独チームの広島と群馬の対決となった。広島は1番に内本隆文/内田理久の全日本社会人優勝ペアを投入。群馬は準決勝・北海道戦の三番勝負を制した、國學院大4年・1年の下田好輝/岩﨑俊介のイキのいいペアをぶつけたが、内本/内田は寄せつけなかった。終盤は内田だが逆クロスへのレシーブからストレートにポーチボレーに行き、連続プレーで魅せるなど、2ポイントしか奪われない、完勝だった。

 王手をかけた広島は、初日からシングルスを担っている広岡宙が登場。群馬は、先日のインカレ・シングルス3位の髙城直弥が広岡に挑んだ。通常は強打を打ち込んでいける髙城だが、霧雨のため、なかなか打てない。広岡は、逆にその状況を利用して、「あえて前に出される中で、ゲームをつくり、オープンスペースを狙っていった」。動かされながらも、バックストロークでストレートへ流すなど、何度も技ありプレーを見せた広岡。G3-0から1ゲーム奪われたものの、G④―1で広島の2連覇を決めた。

 ケガなどで5人のメンバーのうち3人が万全でなかった広島。堀晃大監督は、「不安でしかたなかった」という。連覇もかかっていた広島だが、「割りきろう。明るくいこう」(堀監督)と団結。決して調子がいいわけでもなく、いつもよりプレーの精度もよくはなかったかもしれないが、実業団リーディングチームの底力を見せ、スコアでは圧倒的な強さを見せて国体制覇を成し遂げた。あらためて、広島の強さを示した勝利だった。

男女総合優勝は、成年男子2位、同女子2位などの戦績を挙げた群馬

取材・文◎八木陽子 写真◎井出秀人