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2023.07.24

【インターハイ2023】坂口生磨/野本凌生(尽誠学園)がインハイ個人を制す!

北海道総体・男子◎7月23~25日/北海道・苫小牧市緑ヶ丘公園庭球場

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8強に3ペアが入った尽誠学園。チームの大黒柱が激戦を乗り越え、頂点に立った

 7月23日(日)から7月29日(土)にかけて、ソフトテニスのインターハイが北海道苫小牧市の緑ヶ丘公園庭球場で開催されている。24日に男子312ペアがエントリーした個人戦が終わり、25日には団体戦が決勝戦まで行われる。

 男子個人決勝は、尽誠学園の坂口生磨/野本凌生vs東北の根岸澪紋/中尾彦斗のカードとなった。

 坂口/野本は準々決勝の塚本星弥/五島飛星空(岡崎城西)、準決勝の田中蘭聖/保住弥英(高田商業)とファイナル勝ちでの決勝進出。一方の根岸/中尾は6回戦の塚本大翔/豊田祐冴、準々決勝の内田陽斗/宮田成将、準決勝の藤崎広大/小山寛晴と尽誠学園3組を倒し、決勝へ名乗りを挙げた。

 決勝は1ゲーム目を根岸/中尾が奪うと、第2、第3ゲームを坂口/野本が奪い返す展開となる。だが、第4ゲーム、そして第5ゲームは⑩―8で根岸/中尾が再度奪取し、G3-2とする。しかし、競り合いはまだ続く。第6ゲーム、坂口は振られてもしぶとくつなぎ、相手のミスを誘ったり、野本がスマッシュを決めたりし、④―0でファイナルに持ち込む。

  互いに譲らず、ファイナルも並行カウントが続いたが、5-6で根岸/中尾が先にマッチを握る。しかし、坂口/野本は踏ん張る。ストレートに厳しく打ち込まれた打球を、坂口はショートクロスにパッシングを決めてデュースにし、その後、野本がボレーを決めるなどし、⑨―7で好ラリーの接戦をものにする。

「一戦一戦、修正しながら戦っていました」と尽誠学園の森博朗監督。3年生の野本は「最後なので、笑って終わりたかったので割りきりました」。「野本さんが決めてくれるので、声をつけてラケットを振るだけでした」と坂口。優勝にふさわしい技術と戦いぶりで、狙い通り、坂口/野本はインハイ個人のタイトルを獲得した。

昨年、坂口/野本で全日本選手権16強入り。今季はインハイ個人を制す。「野本さんを勝たせたかった」と坂口

コートを縦横無尽に駆け回り、華麗なプレーでポイントを重ねた野本

決勝は紙一重の差で敗れた根岸/中尾だが、速いテンポの力強いテニスを展開し、実力を見せつけた

RESULTS
▼決勝
坂口生磨/野本凌生 ④-3(F9-7)根岸澪紋/中尾彦斗
(尽誠学園)                (東北)
▼準決勝
田中蘭聖/保住弥英3-④(F3∸7)坂口生磨/野本凌生
(高田商業)              (尽誠学園)
根岸澪紋/中尾彦斗④-2藤﨑広大/小山寛晴
(東北)            (尽誠学園)
▼準々決勝
浅見竣一朗/初鹿暁哉3-④(F0-7)田中蘭聖/保住弥英
(東北)                 (高田商業)
塚本星弥/五島飛星空 3-④(F4-7)坂口生磨/野本凌生
(岡崎城西)              (尽誠学園)
根岸澪紋/中尾彦斗④-3(F7-4)内田陽斗/宮田成将
(東北)                (尽誠学園)
南龍之介/竹内慶悟2-④藤﨑広大/小山寛晴
(三重)           (尽誠学園)

3位の高田商業・田中/保住

3位の尽誠学園・藤﨑/小山

取材・文◎八木陽子 写真◎井出秀人、川口洋邦