【インカレ大学対抗(男子)】明治大が5年ぶり2回目の優勝、大学王座との2冠!
第77回文部科学大臣杯全日本大学対抗選手権大会(男子)◎9月2、3日/和倉温泉運動公園テニスコート、希望の丘公園テニスコート
9月2日、石川県七尾市と能登町で2023年度のインカレが開幕した。2、3日・大学対抗、4、5日・選手権(ダブルス)、5、6日・シングルスの日程で、勝ち上がれば当然、それだけタフな試合数をこなさなければならない。だが、出場したすべての選手がチームの威信や自身のプライドを賭けて、各コートで熱いプレーを繰り広げた。
大学対校の男子は、準々決勝で前回王者の日体大を下した法政大、4強入りした前回のメンバー全員が残る中央大、6月の全日本大学王座決定戦覇者・明治大、難敵・國學院大を矢野颯人/荒木駿の〝3本回し〟で退けた早稲田大の4校が準決勝に進出した。
中央大対法政大の準決勝は、三次戦までもつれる大接戦となったが、エースの幡谷康平/西田駿人が粘る法政大を振りきった。もう一方の準決勝は明治大が早稲田大を③―1で下し、決勝戦は中央大対明治大という前回ともに準決勝で涙を飲んだチーム同士の顔合わせになった。
初戦で金山勇波/大辻伸彬が1ゲーム先取されてからの逆転勝ちでチームを勢いづけると、続く大将の米川結翔/池口季将も逆転で貫禄勝ち。最後は1年生ペアの中村悠峰/岡田侑也が幡谷/西田をファイナルの末に下して、明治大が5年ぶり2回目の優勝を遂げた。
北本英幸監督は「チームとして、だんだん尻上がりに良くなっていった印象です。準決勝や決勝は関東の大学でいつも戦っている相手なので、選手たちはリラックスしてできたんじゃないかと思います」と安堵の表情を浮かべ、「内容は決してよくなかったけど、最後に優勝を決めた1年生はよくやってくれました」と殊勲のペアとして、特に中村/岡田の名前を挙げた。
米川とともにチームの大黒柱として奮闘した池口は、感無量といった様子だった。
「インカレの優勝を目指してやってきたので、それが達成できて本当にうれしいです。今年度は関東学生の春季リーグや王座で優勝して、東日本インカレは決勝で負けてしまいましたが、今になって思えばそれがよかったというか、インカレに向けて、みんなの気持ちが1つになれたような気がします」
コートで戦った選手も、すぐそばで声を張り上げて応援に回った者たちも、戦い終えた後の明治大陣営は充実感にあふれていた。