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2023.09.06

【インカレ2023(男子)】男子シングルスは〝高商OB対決〟を制した橋場柊一郎(法政大)が1年生V!

第65回全日本学生シングルス選手権大会◎9月5、6日/石川県七尾市・和倉温泉運動公園テニスコート

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大好きなシングルスで1年時から優勝した橋場柊一郎(法政大)

 全日本学生ソフトテニス大会(インカレ)が9月2日(土)から6日(水)にかけて、石川県七尾市、能登町で開催されている。148人がエントリーした男子の全日本学生シングルス選手権は、5日、6日の2日間行われ、橋場柊一郎(法政大)が幡谷康平(中央大)をG④-0で下して初優勝を飾った。

 橋場が「ファイナルの試合がすごく苦しくて、そこを乗り越えられたのが大きかった」と語ったように、2日目の初戦となった3回戦をしぶとくものにして勢いづいた。

 準々決勝で荒木駿、準決勝は前回準優勝の矢野颯人と、いずれもナショナルチームの早稲田大勢を1で撃破。「大会の最初はあまり調子が良くありませんでしたが、準々決勝あたりから攻めていくボールの角度が良くなった」と、ライン付近を突く鋭いストロークで強敵を次々と倒していった。

 決勝戦は圧巻の内容だった。百戦錬磨の幡谷に対し、プレーボールから一挙に13連続得点。瞬く間に3ゲームを奪うと、第4ゲームも劣勢を跳ね返して勝負を決めた。準決勝で前回王者の米川結翔(明治大)を破って勝ち上がった幡谷だったが、試合後は「相手に勢いがあってつなぐのが精いっぱい。自分からは何もできませんでした」と肩を落とした。

 矢野、幡谷と高田商業OBの先輩を下してのビッグタイトル獲得に橋場は興奮気味に語った。
「いつもダブルスで負けることが多く、幡谷さんには今回の大学対抗でも負けました。絶対に2連敗はしないぞという気持ちで挑めたのがよかったです。目標にしている先輩たちを倒すことができたので自信になります」

 今回のインカレでは、3位入賞を果たした大学対抗や、ベスト8に3人が勝ち残ったシングルスなど、法政大の躍進が目覚ましかった。その象徴とも言える橋場が、今後の男子学生ソフトテニス界を盛り上げていきそうだ。

シングルス2位の幡谷康平(中央大)

シングルス3位の矢野颯人(早稲田大)

シングルス3位の米川結翔(明治大)

取材・文◎小野哲史 写真◎矢野寿明