【1問1答】 上松俊貴選手(NTT西日本)に聞いた、みんなが知りたい15のクエスチョン!
ソフトテニス・マガジン2024年9月号◎2024年7月22日発売
Q1 全国大会が再開された2022年頃から急に強くなったイメージ。何があったのか。
A ダブルスは以前から勝っていましたけど、この頃からシングルスの成績が出始めましたよね。もちろん(2022年に)NTT西日本に入って、チームメイトと切磋琢磨して勝負に対する向き方が変わったことも大きいです。よい環境を整えていただき、結果を残して恩返しするのが僕の使命だとも思っています。
Q2 NTT西日本に入ってうれしかったことは。
A 入社後、僕もいろいろ技術を教えてもらった一方、逆に僕から伝えられたこともあったはず。それによって、自分の実績も上がったけど、全国大会で上位独占とか、NTTがポンッとひとつ上に行けたことがうれしかったです。僕が入った意味というか、入社して実現したかったことです。
Q3 世界で優勝したいという夢はいつから?
A 中学3年生のとき、ナショナルチームに入って、国際大会があるんやって初めて知ったんです。当時、僕が出るわけではなかったけど、第一人者として篠原秀典/小林幸司ペア(日体大/ミズノ)がいて、シングルスには長江光一さん(NTT西日本)がいて、他にもたくさん強い方たちがいた。僕は彼らの世界に向けたトレーニングや、ハードコートでの戦い方を見てすごいと感じ、僕もいつか彼らに負けないくらいやりたいと思ったんです。
Q4 世界での優勝が目標になったのは?
A 高3のとき、千葉で行われたアジア選手権では、優勝のチャンスがあるかもと感じていました。実際、優勝することができ、若くても優勝の可能性はあるんだから、他の大会でも優勝したいと思うようになりました。
Q5 人生で一番うれしかった試合は?
A 去年のアジア競技大会の団体戦で優勝したことですね。チーム全員が、日本に勢いを持ってくるためには、まずはココで勝たなければと思っていたんです。しかも、僕は国際大会の団体戦で優勝したことがなかったので、どうしても取りたかった。チームメイトとあんなに喜んだことはなかったかも。
Q6 人生で一番悔しかった試合は?
A あるんですけど、なんの試合かは言わないでおきます。
Q7 普段どういうサイクルで過ごしてますか。
A 朝は7時20分とか7時半に起きて、朝ごはんを作ります。だいたい朝、昼、夜と全部自分で料理します。そして午前中は仕事をして、午後は1時から5時まで練習。家に帰ってからはご飯を作って食べて、9時半あたりから自由タイムです。
Q8 料理を手作りする理由は?
A 1人暮らしするようになってから栄養が気になって。たとえば大谷翔平選手とか、トップアスリートが優れた成績を残せるのは、それだけのことをやっているからだろうと思うんです。野球がすごく好きで、野球のために向き合っているから、多分あそこまでできている。僕も本当に勝ちたいなら、 それぐらいの覚悟を持って取り組まないと、自分の願っているタイトルは取れないと思うようになったんです。
Q9 就寝時間は?
A 早いときは、10時とか10時半に全然寝ます。11時に就寝は普通ですね。最低でも睡眠時間は8時間を確保したいんですよ。
Q10 趣味は?
A ドライブやショッピングも好きだけど、普段、外でバリバリ動いているので、心に余裕を持たすために、おうちで過ごすのも好きです。スイッチが入ると、家の掃除もめっちゃします。チームメイトには、僕の私生活は謎めいていると言われてますね(笑)。
Q11 美容も好き?
A はい! 普通に趣味ですね。休みの日にはエステに行ったりもします。というのも、大学時代、お店の方から、アスリートとして頑張るのも大事だけど、強くなってメディアに出るとき、ちゃんときれいにしてないと、競技のことを伝えるときに説得力がないよと言われたんです。たしかに、と思って、気を遣うようになりました。
Q12 日焼けを防ぐコツは?
A 僕は顔用、首用、手・腕用とか、日焼け止めの種類をいくつか使い分けてます。顔は、さらにファンデーションを塗ったりも。首にはスプレーで上書きすることもありますね。
Q13 性格を自己分析すると?
A うーん。テニスに関しては、負けたくない気持ちがあって、こだわってやることが多いんですけど、オフでは、全然負けず嫌いじゃなくて、できれば勝負事は避けたいタイプです。あと、興味が湧いたことには、めちゃくちゃ没頭してしまいます。
Q14 ソフトテニスを盛り上げるための自分の役割は?
A 小学生や中高生がソフトテニスをやりたいと思ってくれるようにすること。そのためには、小中学生には自分が勝ってソフトテニスのカッコよさを伝えつつ、高校生以上には、ソフトテニスを仕事にできるということや、企業を背負ってプレーする醍醐味を伝えられたらなと。
Q15 競技者としての最終到達点は?
A 40歳をすぎても、ナショナルチームや日本代表の第一線にいてほしいというのはよく言われます。中堀成生さん(全日本選手権9回優勝)は39歳だったかな。僕もあと十何年プレーできるイメージをつけるために、いまを過ごしています。可能な限り挑戦したいです!