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2024.09.08

【第17回世界選手権・5日目】国別対抗戦、前回優勝の日本は男女とも第1シード。初日を終えて4強に進出!

第17回世界選手権大会◎9/4~9日/韓国・安城マッチュム・ソフトテニススタジアム

男子は緒戦でチェコと対戦(写真)。上岡/丸山、広岡が快勝。ベトナムとの準々決勝は広岡/内田、上松が勝利を収めた

 世界選手権の5日目、2複1単で争われる団体戦がスタート。男子は23カ国・地域、女子は25カ国・地域が激突する。前回優勝の日本は男女とも第1シードで、男子が3連覇、女子が2連覇を狙う。

 世界選手権もいよいよ終盤。大会5日目の9月8日は、男女別の団体戦が準々決勝まで行われた。日本は男女とも準々決勝でストレート勝ちし、準決勝では男子は5大会ぶり4回目の優勝を狙う台湾と、女子も6大会ぶり2回目優勝を狙う台湾と対決する。

女子はニュージーランドとの緒戦に前川/宮前、前田が勝った(写真)。準々決勝は前川/宮前、天間がモンゴルに勝利

 さて、前回の世界選手権の参加国・地域は、26だったが、今回は、7カ国・地域が増えた。世界にソフトテニスを広めようとする世界ソフトテニス連盟の努力の一つだろう。

 今回の参加者のなかで、ひときわ目立っていたのは、南アフリカ共和国に隣接するボツワナだ。女子4名が出場し、女子ダブルスで1ペアが1勝を挙げた。団体戦は1回戦でハンガリーに2-0で勝つ快進撃。その後、タイに敗れたが、「ソフトテニスは多くの新しい人との出会いをもたらしてくれる」と口を揃え、笑顔だった。

きれいな編み込み髪をなびかせていたボツワナのMONNAYOO KELEBOGILE(写真は個人戦のシングルス)

ベテランが多いなか、元気あふれるプレーを見せていたチェコの若手MICHAL FOJTIK

 熱く盛り上がり、「どちらの国もテニスが好きなんだ」と感じさせたのが、男子のインドVSフィリピンの対戦。前評判はプロ選手もいるインド優勢だったが、若いフィリピンチームが、難敵を撃破した。

若い選手が多いフィリピンチーム

フィリピンは躍動感あるプレーを披露(写真は中国戦)

 一方、フィリピンに敗れ、頭を抱えて悔しがっていたインドだが、じつは最近、急速に力をつけているチームだ。混合ダブルスでMEEYA JAY/TIWARI/AADHYAが3位になり、世界選手権で初めてインドにメダルをもたらしたことも、その成長ぶりを証明している。

 ソフトテニスの競技人口は約1万人と、強豪国・韓国の5000人の倍を数えることからも、今後の成長が期待できる。強くなるまでの25年間については、次号以降でレポートする。

2回戦で敗れたが、プロ選手もおり、急成長中のインド

 また、マレーシア選手にはヒジャブを被ってプレーする選手も。大会会場のランチスペースには、動物性の食事を摂らない選手のために、ヴィーガンメニューもあり、多様性への対応を感じさせる大会でもあった。

マレーシアの女子チームは3人とも10代。最年少は14歳で、写真は15歳のMOREEZA MAIRA RAIHANNA BINTI。右写真はヴィーガンに対応した魚風のマッシュルームフライ

取材・文◎鈴木快美 写真◎井出秀人