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2025.03.21

【KUMAGAKU CUP】女子は長所の粘り強さで嬉野が優勝。修正点もみつかり、全日本高校選抜までにレベルアップを目論む

KUMAGAKU CUP 2025◎3月16日/熊本県菊池市総合体育館

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女子優勝の嬉野(佐賀)

 3月16日、熊本県菊池市総合体育館にて「KUMAGAKU CUP 2025」が開催された。3月末和歌山県で開催される全日本選抜に出場する九州の5校(中村学園女子を除く)が熊本県菊池市総合体育館に集結した。大会には熊本学園大学A、Bそして高校混成チームの計8チームが4チームによる総当たり戦後、順位決定戦で優勝を争った。

 優勝決定戦に進出したのは九州新人と同じく、嬉野(佐賀)と明豊(大分)だった。主将対決となった1番を小林司/片山伊織がG④-2で待永桃奈/松本唯郁に勝利。勢いそのまま明豊の2番手、中嶋恋暖/岩永実桜がG3-1で突き放すも、石井胡桃/牧山彩羽がそこから粘りを見せファイナルへ。最後は⑦-0と石井/牧山が強さを見せた。三番勝負は互いの良さが出たシーソーゲームとなりファイナルへ。嬉野の阿辺未羽/吉田姫奈が河野花奈/久保日葵を⑦-5で振りきり、優勝を果たした。

「大会を通してきつい展開が何度もありましたが、プレーしている選手はもちろんですが、チームの応援があって優勝できました」と今大会を振り返ったのは嬉野高校主将の待永。「九州新人、KUMAGAKU CUPと団体戦を獲ることができましたが、まだまだ7割くらいの状態です。自滅して相手にポイントをされることが多かったので、まずはその点を修正すること。これから残り短い期間ですが、自分たちの良さである粘り強さを伸ばし、一人ひとりが自分たちのプレーに集中して、一つでも多く勝って日本一を目指していきたいです」と話した。

「チームの出来としてはまだまだです。今大会を通して攻めていく姿勢が欠けていました。これからうまくチームを盛り上げていって、1本1本を大切に練習に臨んで、本番を迎えたいです」と明豊高校主将の小林は悔しさをにじませながら振り返った。

 また、熊本学園大Aに勝利し3位入賞した鹿児島実業。「今大会を通してゲームポイントを取ってからあと1ポイントを取る力がまだまだ足りないと感じました。自分たちそれぞれのペアでの得点パターンを増やすこと。1球にこだわってこれから精度をあげて、まずは選抜ベスト8を目標に頑張っていきます」と今大会活躍が目立った荒田空愛は話した。

 熊本学園大女子主将の田代愛翔は「男子も今大会が始まってから日本一が出ているので、女子もそれに続いてほしいです。まずは、高校選抜での活躍を楽しみにしています」と思いを話した。

 残り2週間どのチームもそれぞれに課題と自信が見つかった今大会。九州から女子も旋風を起こすチームがあらわれることを期待したい。

参加者集合!

九州新人に続く優勝の嬉野

ストローク力は目を見張るものがある石井(嬉野)

三番勝負ファイナルマッチを決めた吉田(嬉野)

嬉野キャプテン待永。展開力よく元気よくゲームに入り、一番で負けてもベンチでチームを鼓舞していた

ゲームを支配し片山の良さを存分に生かす明豊のキャプテン小林

一番手キャプテン小林とのペアで出て相手の攻撃を何本もシャットアウトしていた片山(明豊)

文と写真◎後藤優太