
【マダムペコの部屋】第1回◎無知を知恵に変えていく。自己体験から

きっかけは、36年前。
今年35歳になる姪っ子のために、胎教重視。つまりは母体から母としての愛というのか、食事に気をつけたり、モーツァルトが良いとか、ちまたの良いと言われることを取り入れながら、最高の環境を模索して実践する若き母(私の妹)とともに、私も胎教から育児に参加していたのでした。
「秋茄子は嫁に食わすな」は、身体を冷やす食べ物やから流産しないようにとの妊婦さんへのいたわりの言葉だったりするように、お手洗いを掃除したら可愛い女の子が生まれるとか、あらゆることを学んで楽しみながら取り入れて、無知を知恵に変えていった記憶があります。
それから食についてのアンテナを張るようになりました。自分自身が料理をするのも大きいです。どうやって作るかが分かるからね。
仕事(保険会社)では、入院請求、死亡の手続きにより、その方の生活習慣が病を作り、考え方がより色濃く人生を作り出していることに気がついた時がありました。
そこからは、検証です。
スーパーに行っても腑に落ちることばかり。買い物カゴに入れられる食材とご本人が、私の中ではビンゴです。ブヨブヨに太り、足取り重く顔色が悪い男性は、大量の清涼飲料水とポテチと菓子パンを、中性脂肪の多そうな中年男性は、缶酎ハイに唐揚げとコロッケ、4、5歳の髪を金色に染め店内を走り回る子供は、片手にはお勧めできないお菓子を握っている。お母さんは、カップ麺に冷凍食品、色の付いた安価なソーセージ…。痴呆だと分かるおじいちゃんのカゴには、カロリーゼロと表記があるアルコール9%の缶酎ハイが3本と、油まみれのしなった天ぷらや、菓子パンが。みんな無知だと思います。
『衣食足りて礼節を知る』というのが、最近になって非常に肌で感じ、その通りだなと思えてなりません。単なる食事ですが、身体だけでなく、その人の精神を作っているのではないでしょうか。
これから、食にまつわることなど、自分自身で経験したことを前提に、お話ししていきます。今のスポーツ選手は栄養学に敏感だと思いますが、それ以前の大前提も知っておきたい。次回は来週の月曜日にお会いしましょう。
マダムペコ
PROFILE/京都生まれ。保険会社のお客様窓口勤務。趣味は映画、読書、音楽、スポーツ観戦。テニスは挫折経験あり。日常では、所作やマナーや社会のルールを愛を持って感化している日々。食生活から意識してインナービューティーを目指すことで、心も身体も健康で幸福感を膨らませることができると実感している。